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カテゴリ:幼かった頃
1946年頃は、終戦直後だったから夏は扇風機もなかった。
夜遅く父が帰ってきて、「暑いからみんなで泳ぎに行こう!」と 言って、子供達4人を引き連れて近くの川に行った。 月明かりの中、父を始め、みんな橋の上から、ドボンドボンと 飛び込んだ。私は、4才か5才だった。 しかし、それまでの私は、まだ、一度も泳ぐということを 経験したことがなかったのだった。 飛び込んだ直後、がぶりと水を飲んだ。 むやみに手足を動かしているうちに、浅瀬にたどりつき、立った。 それで、泳げるようになった。らんぼうな時代だったねぇ。 弟は、1才か2才の頃、私達と遊んでいて、 向かいの家の中の広場にあった深い人工の池に落ちた。 「子供が落ちた===!!」っと私達は叫ぶ。 家内中の大人達が、走って集まって来た。 弟は手足をばたばた動かしておぼれながらも泳いでいた。 岸近くにきたとき大人が腕をのばして ぐいと引っ張り上げた。 助かった。 それを見ていた私は、 泳ぐというのは、足と手をばたばたやったら良いのだということを 学習していたらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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