読まなくてもいい話

８年前、靴を探していたが、希望する物は無かった。
それで、
どこの靴屋さんに行っても、
「こうこうこういう靴が欲しいんですが…」と
言い回っていましたら
次の年に靴屋で、
思っていたデザインに近い靴をみつけた。
そして、それから
そのデザインの靴がずっと出ていて、
ますますそのデザインは、
私の欲しいと思っていた靴に近づいている。

４年前に、
「こうこうこういうインナーが欲しいんですけど」と言っていたら
次ぎの年に少し出た。そして、
最近では、どこにでもあるようになった。

どこの町に引っ越しても、シャッター通りがあって、
バブルがはじけてからは、
こういう状態が回復しない。
町起こしに躍起となっている人々もいて、
町に若者が帰ってくるように、
若者向きのお店を所々に作る。

けれど、
若者はいない。
私のところでも、若い人なんか見たこともない。

住んでもいない若者の店なんかいらないんじゃないかな？
それに、
お金を自由に使うのは、若者じゃないのよ、
６７才よ！
店をする人々は、ご存じかしら。
お金を持っていない若者に迎合したってしょうがないことを。

私の考えは
年寄りの為の店を作ったらいいと思う。
確かに、町には、
年寄りの為の店は、一軒二軒はあるけれど
そこでお買い物をしたくない。
そこには、欲しい物なんかない。
いかにも、
年寄りなんか女じゃないんだから
これでも着てろ＝と、言われている気がする。
店自体が、暗いし、不気味。
おいてある物は、
古～い、流行遅れ～の、ださ～い物ばかり。
そんな物なんか、誰が買うの？
私達６７才のお婆さんは、戦後に育ったの。
お洒落なのよ！お、しゃ、れ！！
若い人の着るような、かっこいいものが着たいのよ！

でも、
お洒落な店の服は、
ぜ～～～～～～～んぶ、細すぎるの。涙怒濤！！！
ですから、
かっこいいTシャツは、ちょっと太めサイズを作ってほしいの。
かっこいいパンツもちょっと太めサイズを作ってほしいの。

たとえば、ユニクロのTシャツのXLは、
私達６７才のチビデブの日本人には胴回りが、細すぎます。
そのくせ、
首まわりはだぼだぼしていて、肩幅が大きすぎて、
袖も長すぎて、袖巾も太すぎるの。
ユニクロのXLは、
背の高い若い女性が太ったら、丁度良いサイズなのね？

でも、
私達も安くてかっこいい若者風のお洒落が、し！た！い！

若い人の着るTシャツや、ジーンズや、その他
すべての服の
いちばん人気のある、お洒落なデザインをそのまま、
ちょっと太めなのを作って、
お婆さんコーナーに置いたら

お金を持ったお洒落なお婆さんが詰めかけるのよ＝！！！！！

そして、そこには、
かっこいいお婆さんが出かけたいような場所もお知らせするの。
『社交ダンスは、ここにいらっしゃい！』とか
『小さな音楽会は、ここであります！』とか…

毎日毎日、福々来々満員御礼売り切れ御免多謝多謝よ＝！！！！！


ですから、
私に聞いてくださいな。
今時のとんがったお婆さんはどんなハンドバッグが欲しいのか？
どんな靴が欲しいのか？
どんな帽子がほしいのか？

ぼやぼやしてたら、あの世に行っちゃうぞ～～