|
カテゴリ:孫
ボランティアのワークショップ
22才の孫を連れてワークショップに出向く。 勾玉作りである。 暇な日らしく、お客さんが少ない。 勾玉用の石と砥ぎ石とをもらってはじめる。 鉛筆で形を書いて ごしごしと砥ぎ石にこすりつけて石を削る。 暇をもてあまして退屈したひとりの係員が 私達のところにやってきて、ちょっと手を入れてくれる。 慣れたもので、あっという間に 美しい形になった。 もう、どこも自分でするところがないほどだ。 こういうのをラッキーと言ってよいかどうか 判断しかねる処ですね。う~~む。 こんどは、紙やすりを渡されて、勾玉の表面をつるつるにみがく。 うむ、これでよし。なんだ、簡単だ~ 首からつるす為の良い色の紐を選びに係りの人のところに行く。 係りの男「まず、この布巾でよく拭く!」 拭いた勾玉をじっと見る男。 やおら、 「駄目!やりなおし!」と、声を荒げてノタマウ。 私「まあっ!駄目ですって?」 男「駄目!やりなおし、もっとつるつるに磨きなさい!」 私は、非常にびっくりした。たかが遊びの勾玉作り、 お客さんがこれで良しと思っているんだから、 だめな事なんかあろうはずがないじゃないの。 私は急に腹の底から笑いがこみあげて来た。 わっははははははははははは はははははははははははははははははははは 不謹慎にも、むっちゃくちゃ笑った。 私は子供のころから、周りの大人に何かにつけて 「あなたは器用ですね!上手!よくできました!朱鷺子さんを見習いなさい」 などと、言われつづけてきたものだ。 特に手芸や、工作などと言う物で、「駄目!」という言葉は、 私の人生の中で一度も聞いたことがなかった。 それなのに、こんなどうでも良い場所で 「駄目!」と否定されたのだ。 非常に、驚いたし、その突然の事態が、何故かめっちゃくちゃ面白かった。 腹の底から、抑えようもなく笑いが飛び出してしまった。 その後も2度も「駄目!」と言われて、紙やすりで磨かされた。 ちょっとカラカイたくなって、 私「あのお、この白い髪に免じて、合格させてくれませんか?」 男「貴女の勾玉には、まだ、小さな傷があるんです。 私だって、頭はほら、禿げてるし、髭も白いでしょ! 貴女と違うところは、私は、頭を使っているところです。 貴女ももっと頭を使いなさい!」 だとおおおおおお~~~~~~ まじっすかぁ~~~~~~ その後、私達は、係りの男がちょっと席をはずしたすきに 「あ!今だ!」と思い、孫をさそって 急いで違う係りの人に、紐をもらい、勾玉を首にかけ店を出た。 なんでしょうね?紙やすりで石を磨くのに、どんだけ頭を使うって言うのよ。 あっははは 面白い一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|