アジアカップは、ワールドカップに次いで重要な大会である。
向こう4年間アジアの盟主たる地位を張れるとともに、プレ・ワールドカップたるコンフェデレーションズカップの出場権を得ることも大きい。
近年はアジアのレベルが上ってきたきたのと、今大会よりオーストラリアがFIFAの扱い上、アジア協会に属することになったことで、俄然レベルが上った。
下馬評では、優勝候補の第1がオーストラリア、2位が日本、そしてイラン、韓国あたりまでが順当なところか。
さて今日は、グループリーグの第2戦目である。
日本の相手はUAE:ユナイテッド・アラブ・エミレーツ=アラブ首長国連邦である。UAEといえばアメリカW杯のアジア予選で対戦したが、その試合を国立競技場に観戦しにいったのが、もう15年も前だと思うと感慨深い。また、その日見た日本代表の中で現在でも現役でありつづける選手がいるということも、改めてすごいと思う。脱線したが、UAEはかつて強かったのである。
それが、今日の対戦では、さして調子もよくない日本なのに快勝である。
日本が強くなっているのか、UAEが弱くなっているのか、よくわからないんだけれど。
そんな日本代表の試合が終わってからTVをそのままにしていたら、オーストラリア-イラクが始まった。
オーストラリアといえば、ドイツW杯で下品な強さを見せ付けられて以来、(オレのなかには)苦手意識がある。
今回のアジアカップでも、初戦でオマーンに0-1とリードされている状況ながら、試合終了間際に下品なパワープレイで1点を強奪し引き分けに持ち込んでいた。それを見ていても、ほんとうにイヤ気がさした。オーストラリアのスタイルは美しくない。巧く表現できないが、なんかちょっと違うスポーツをやっている感じがするのである。
そんな気持で見ていたら、なんとイラクが先制。最初はマグレかなと思っていたら、全然巧い、イラク。
後半同点に追いつかれるのだが、浮足立つことなく、冷静に試合をすすめ、2点目をGET。これがまた、なかなか素晴しいゴールで。
背番号5番のアリという選手がすごく印象に残った。エレガントなボールさばきは、アジアトップレベルかも。
っていうかイラク代表ってどこで練習とかしているんだろう。やはり皆、国外でプレーしているのだろうか。アテネ五輪で4位に入って話題になっていたが、その時のメンバーが今回の中心なんだろうか?
とにかく、粘り強い守備と、速さと巧さのある攻撃がかなり印象的。
パスを早目早目につないでいくスタイルは、隣りの国の個人技集団(イラン代表のこと)よりもかなりモダーンである。監督はブラジル人とのこと。
まだ、始まったばかりのアジアカップだが、強豪国とされている国もラクには勝たせてもらえない、拮抗した試合が多い。
それはきっと、高温多湿の気候が影響大で、プレーのクオリティは確実に落ちると思うんだけど、大会自体はオモシロくなりそう。
イラクの5番アリ選手、注目です。FWの11番もなかなかよかった。