テーマ:お勧めの本(7342)
カテゴリ:音楽、読書、買い物、日々雑感
医療モノ。傑作漫画「メスよ輝け!!」の原作者(外科医)が、漫画だけでは語り足りないと感じて書き下ろした小説です。医療モノといえば、「白い巨塔」「医龍」「チームバチスタの栄光」など古今著名な作品がありますが、「メスよ輝け」および当小説は、それらに引けをとらないばかりか、詳細な医療情報と主人公の外科医としての矜持という点において、No.1の魅力を持っていると思う。 現実にいそうなのは実川医師の方だろう。彼自身、野望をもった大学人であると認めているものの、なかなか真摯なハートを持っていて好感持てます。 生命を救う行為が行えない-死に向かっている患者がいて、それを救うことのできる医師がいるのに。永らく脳死肝移植はそのようなジレンマがあったようです。現在は、ドナー登録制度ができましたが、現実的でない条件があるため脳死ドナーは僅少。日本の移植医療は、そのほとんどが生体肝移植です。そういった意味で、日本の脳死肝移植における法整備はまだまだお粗末といえます。日本の政治のダメな一面です。 とまれ、全6巻の本著ですが、一気読み、いけます 。短いくらいです。文庫化されてよかったですよ、幻冬舎ナイス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年05月02日 19時08分02秒
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