カテゴリ:英会話
私が使っている電車の沿線には、水天宮前駅がある。この駅は、先日私が安産祈願でお参りに行った水天宮があるのだが、成田空港行きのリムジンの発着駅としても有名である。同じ電車に乗り合わせる旅行者或いは出張者と思われる外国人は、十中八九、水天宮駅に向かっていると思って間違えない。
今朝も同じ車両に外国人のさえない男の人が乗り合わせた。大きな布製のスーツケースの上に、かばんを載せ、地下鉄の路線図を何度も見ながら落ち着かない様子で出入り口付近に立っている。こいつは間違えなく水天宮前に行くな、と思いつつ、私はそのまま座ってぼーっとしていた。 しかし、朝のラッシュ時、この電車は大体3本に1本が、途中駅までの折り返し運転となってしまう。残念なことに、今日私が乗り合わせた電車も途中駅の半蔵門駅どまりの電車であった。そんなこととは露知らず、同じ車両のさえない外国人男性は、半蔵門駅の手前ですっかりがらがらになった座席に、わざわざスーツケースを移動させてどっかりと座り込んだ。次の駅が終点なのに・・・ あんなに落ち着きなく路線図を見ていたさえない外国人は、もちろん日本語がわかるはずもなく、車内方法で次の駅が終点だと流れているのだが、全く気づく様子もない。ここで初めて私も、車内放送でよく日本語の後に英語のアナウンスが流れるが、「この電車は途中駅までしか行かない」、という英語の放送は聴いたことない、ということに気づいた。 さて、そうこうしているうちに途中駅の半蔵門駅に到着。続々と乗客は降りていくが、そのさえない外国人はどっかり座って、きょろきょり周囲を見るばかり。あまりに哀れになって、とりあえず「乗り換えしなくてはならない」ということを教えてあげた。急いでその外国人も席を立って無事電車を降りていったのだった。 勿論、私はその外国人が水天宮前駅に行くと確信しているので、「水天宮前に行くんですよね?」と聞いてみた。するとその彼は、あんなに路線図を見ていたくせに、駅の名前を覚えていなかったらしく、再度その路線図を開いて名前を確認し、「そうそう、水天宮」と言ってきた。おいおい。 「次来る電車に乗り換えなくてはいけない」と言うことを彼に言うと、「(乗っていた)この電車は行かないのですね」と聞いてきたから、「行かないよ」と教えてあげた。しかし、このさえない外国人との乗り換え案内の会話の最後に、何と言って別れていいのか思いつかず、この会話までを交わして、なんとなく私はそのまま他の位置へ移動してしまった。こんなもんでいいのか? まあ、いちよう私のつたない英語で、そのさえない外国人にも意味が伝わったようで、今朝はちょっと満足した。それにしても、途中駅どまりの電車の場合は、英語でそのアナウンスしてもいいんじゃない?どうですか、メトロさん。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 31, 2005 09:53:45 PM
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