悲しすぎる
今日は高校の時お世話になった先生のお葬式があった。私は行けなかったのだけど、彼の方は担任でもあったので、気持ちだけもっていってもらった。私の父より若い先生だったので、正直驚いた。知らせを聞いたとき喉の奥が熱をもって言葉にならなかった私が一番、死について印象に残っている出来事は、4年前に母方の祖父がなくなった時。その日の朝母は、電車で2時間かかる距離にある病院に、祖父を見舞いに出かけていった。まだ電車の中にいるだろう時に留守番をしていた私が祖父の訃報を聞いたのだ。母に伝える手段はない。ただ、母のことを思って泣くばかりだった。自分のことのように。12年前、父もまたその祖父の死に際に立ち会えなかった。祖父の病気、入院、痴ほう、そして年末の忙しさ、誰もが苛々して、自分のことはほったらかし。そして父自身、自分の体調を顧みずに、目の前がぼやけるのに、そして体が言うとおりに動かないことを、気づかない不利をしたのだろう。(父に自覚症状があったことは最近母に聞いた、私が覚えているのは、前の晩にひどい吐き気に襲われている父の姿と、学校から帰ると車で運ばれていったのだろう、ひと気のない家の様子だけ)いつも思い出すと、悲しすぎる。