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カテゴリ:宝塚
宝塚歌劇全国ツアー雪組公演(6月12日 18時公演)を観劇してきました!
前の日に、うちの母と叔母が先発隊で観劇していて、どうだったのかな?と感想を聞いたら 「席が前から2列目で、顔がはっきり見えて、もうステキだったの!」 チケットを買う時、席順については抽選なんですよね。 前から2列目なんて本当はありえないんですが、なぜか母と叔母はその幸運に恵まれまして、感激して帰ってきていました。喜んでくれたのはいいんですが、細かく感想を聞いても 「席が前から2列目で、顔がはっきり見えて、もうステキだったの!」 タカラヅカの舞台は不思議なものでございまして、席が前であればあるほど感動度が違うんですよね。母と叔母には「2列目補正」がばっちり入っていて、このセリフの一点張りです。恐るべし、タカラヅカ。 てなわけで、席は2列目ではなかった(真ん中)私、友人とともに観劇しました。そのレポなんぞ書いてみますので、お客様、よろしくお付き合いくださいませ。
宝塚ロマン「外伝 ベルサイユのばら・ジェローデル編」
えーっと、私、タカラヅカフアン暦10年以上なんですが、以外にもベルばらナマ観劇は初めてなんでございます。だからなんだかんだと期待をしておりました。 「ベルばら」の主役って、やっぱ マリー・アントワネット、フェルゼン、オスカル様(アンドレとロザリーもかな) じゃないですかぁ。 で、今回の主役、ジェローデル(水夏希さん・・・以下水)って確か、オスカル様(音月桂さん・・・以下キム)の元部下で婚約者だったっけ? ヒロインは、オスカル様ではなくて、フェルゼン(彩吹真央さん・・・以下ゆみこ)の妹のソフィア嬢(白羽ゆりさん・・・以下となみ)? 一体どうなるの?この話?と心配だったのですが・・・ やっぱり個人的にはジェローデル&ソフィアを主役にするのはかなりきつかったと思います。試みは面白かったのですが、なんか『ベルばらのおさらい』っぽくって説明セリフが多すぎて、ドラマを見たって気がしなかったです。 もし外伝をやるなら、ベルナールとロザリーを主役にした話なら書きやすかったかも(秋に星組でやるそうですが、北海道には来ないでしょうし) まぁジェローデル編だから、しっかり書かなきゃ。脚本的には、もう少しジェローデルと、彼の一番の友人、理解者であったソフィアとの交流をしっかり書いて、この2人からみたフランス革命や貴族の誇りについて掘り下げて欲しかったかも。 ・・・と書きつつ、全国ツアーの使命って、「タカラヅカの本格的なドラマを楽しむ」というより、きれいなドレスを見て(お衣装は豪華だったぞー)ダンスを見て、歌を聞いて、「タカラヅカってこんな豪華絢爛な舞台なのね!ぜひ行って見たいわ!宝塚大劇場へ!」という宣伝の意味もあるから、難しいドラマはしないほうがいいのか。 セットは全国ツアーにしては気合が入ってたし、衣装はさすがに鮮やか! でも、本拠地はこんなものじゃありませんよ!私の初観劇だって(96年花組『花は花なり』『ハイペリオン』)まずはセットに感激したもんなぁ。 さて簡単に出演者の話。水は本来アウトローで男っぽい役が似合う男役なんですが、典型的お貴族様なジェローデルに苦戦していた感じでした。冒頭に出てきた「ナポレオン皇帝の暗殺を企てて、失敗して逃げる」ジェローデルはいい感じだったんだけどね。しかしそんな彼の心の変化がじっくり書かれていなかったので、どーもわからない人になってしまったのが残念だったなぁ。(水のせいじゃなく、脚本・演出の問題だと思うけど)1年前と比べて、本当に水なりの答えを出したトップになったのは嬉しいな。 となみは、ヒロインなのに出番が限られていて残念!以前はアントワネット役を好演していた人。今回は小娘ソフィアなんですが、賢い人って感じは出ていてよかった。でもちょっと役不足だったかも。(美しく、貫禄のある人だからね)歌はもうさすがに美しい!最初はちょっと心配していた水とのコンビがうまくいってる感じなのは嬉しい。相手を生かしながら自分も輝く、本当にいい娘役さんです。 ゆみこは歌だけ。フェルゼンにしては出番も少なく、見せ場もなく残念! キムオスカル様にはちょっと喝!確かに普段男性を演じている男役にとって「男装はしてるけど、実は女性」の役って難しいかもしれない。でもオスカル様がただの「ボーイッシュな女の子」だけじゃ困ります。場面によってはもうちょっとキムらしいクールさも欲しかったなぁ。次頑張れ!(ごめんなさい。彼女は優秀な男役だし、すごく期待してるので、私が求めているハードルが高いんですよ。) 革命のダンスは「ちょっと劇団四季」っぽかったけど充実していてよかった!真ん中のロベスピエール(彩那音さん)はもうけ役!超おいしい!
ショー・ファンタジー「ミロワール~鏡のエンドレス・ドリームズ~」
一番よかった場面は第3章「メデューサの鏡」! サングラスをかけた青年メデューサ(水)は、人を見つめることによってその人を石にしてしまう能力があり、心引かれた一人の娘(となみ)をも結果的には石にしてしまうストーリーダンスなんですが、このダンスに圧倒!さすがはダンサー水です!石にされてしまう人たちのダンスもグッド(≧∇≦)b あと第2章「ハートダンスの鏡」のミラーダンスとか、第6章「Aquaの鏡」のダンスとか、すごい動きがしなやか!トップスターの水、2番手男役のゆみことダンス自慢がいることもあって面白いわぁ動きが!フィナーレの黒燕尾ダンスも大満足です! ただ、音楽が耳に残らない無難すぎる選曲だったのが残念だったなぁ・・・ カーテンコールの水の挨拶は11日は「雪印パーラーのアイスクリーム(なんで雪印パーラー限定なんだろ?)と、海鮮丼と、ラーメンが楽しみ!」 12日は「(昨年の北海道公演も雪組が来たことに触れて)今年も私たちの組でしたが、来年はわかりません!したっけ今度は宝塚に来てください!」 こんな感じだったかな? えー、ついつい演劇鑑賞のときは、辛口、理屈グダグダモードの私です。 でも、やっぱりなんだかんだいっても楽しめたんだぞ「ベルばら」。 今度はいつ、本拠地へいけるかなぁ・・・ お付き合い、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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