昔々あるところに･･･

一人の新人OL（以下私）がいました｡

私の最初の勤め先は､本社からかなり離れた田舎の小さな事業所でした｡

事業所には､所長と､ベテランの営業担当が10人位いて､事務員の私とパートの事務員さんとのメンバーでした｡

A所長は､本社からいろいろ命令を出されて､事業所で実現しようとするのですが､

すごく真面目で融通の利かないところがあり､自分のやり方でその命令を押し通そうとするところがあって､

それが古株のベテラン営業さん達に

｢この前まではこうでした！事情も知らないのに勝手に命令しないでください！｣

と反発を食らい､結局A所長は2年で別の営業所に転勤になりました｡

代わりにやってきたB所長｡

物腰が柔らかくて物分かりがよく､気がついたらベテランの営業さんたちの心をつかみ､本社からの命令も｢まぁ､所長の立場もあるからね･･･｣と営業さん達が従うほどでした｡

そのうち､ベテランの営業さんたちが｢ご栄転｣という名で､一人二人･･･とこの営業所を去って行きました｡

B所長は､後日私に

｢転勤する営業さんには『新しい営業所では､必ず所長の言うことを聞くこと』を条件に､希望の営業所に転勤できるように計らった｡だからあんたも考えるように｡｣

という言葉を残して､｢ご栄転｣されました｡

そしてC所長が赴任しました｡

C所長はA所長よりも強硬派で､本社の命令を強引な方法で押し通そうとする人でしたが･･･

後に残されたのは､

｢所長に逆らってもどうしようもない｡それよりマイペースを守るだけさ｣の仙人達と､

｢逆らうより従った方が身のためだしぃ｣の大人達と､

一生懸命逆らおうとするんだけど､どう見ても所長には勝てそうにもないキャリアの少ない小猿ちゃん達と､

何が正しいのかがよくわからなくなってしまい､どうしていいか戸惑うだけな小心者の私だけ｡

C所長はしっかり本社からの命令を果たし､私は、

｢こんなんでいいの？でも所長も大変なんだよな･･･｣

と自問自答するうちに､私も転勤することになり､その事業所を去ることになりました｡

｢いったい何が言いたいんだ！お前の昔話なんて聞いてねぇよ！｣

とお突っ込みのお客様が大勢いらっしゃると思います｡

なんでこの昔話をするのか？そう､

トレードの話です｡日刊スポーツ

正直､その日刊スポーツ一社のみの記事ですし､｢飛ばし｣｢ガセネタ｣の可能性が大ですよね｡

そういうわけで静観を決め込んでいた私ですが､

テーマ欄｢北海道日本ハムファイターズ!!!｣のブロガーさんの皆様をはじめ､ファイターズファンの心を震撼させたニュースであり､

そして公共の場であるラジオ放送にまで取り上げられたニュースなので､

いちファイターズファンとしての意見をやっぱり私も書こうかな･･･と自問自答して、アップしてみます｡

私は｢トレード｣には､マイナスイメーシﾞを持っていません｡

確かにその選手をウチのチームで見れなくなるのは悲しいけど､

相手のチームに望まれてるからこそトレードされるわけですし､新しく来る選手も､きっとウチに必要だと判断されたからこそ来るんだ！と信じてます｡

ただこの所のファイタースﾞの人事の流れを見ていたら､何か前述の昔ばなしのB所長～C所長の件に､似てきていませんかね？

私は今回の｢マイケル様⇔二岡さん｣のトレードﾞ(ニュースの見出しを見た第一印象は、れんれんさんと同じでした(^-^;)）話なんですけど､よく記事を読み込んだら、

トレードの目玉がウチ側はマイケル様で、獲得が予想されるビックネームが二岡さんというだけ（いや、右の強打者はどうしても欲しいのですが）で、

直ちにマイケル様⇔二岡さんのトレード

とはならないと思うのです<(｀^´)>
ただし､私たちが想像できない「血の入れ替えを行うことによって、ファイターズという組織の活性化を図る」大きいトレードがあるような､嫌な予感がしてなりません｡(((；ﾟдﾟ)))

「ウチの貴重な絶対的クローザー」マイケル様の名前が出るということは、

「マイケル様は、思い切って違う環境でやった方が本人のため」

のか

「今の組織と考え方が違う」

のか、

事情があるんでしょうね・・・｡ﾟ(PД｀q｡)ﾟ｡（ちなみに名前が挙がっているもう一人の人、ヤギヤギにとっては、本人のことだけを考えたら実はいいお話なのかもしれません。）

それでも｢組織が成長するために耐えなきゃいけない痛み｣だと､ファンは思うしかないのかな｡

私や相棒が、声高らかにいった事。

「マイケル様の代わりはいるのかい！ちゃんと目処はつけてるんかい！」

前述の「私がかつて勤めていた事業所」の後日談ですが、

もちろん前任のベテランさんに比べれば頼りない、後任の営業さんたち。

彼らなりの方法で、意外とうまくやってるものなんですよね。私が拍子抜けするくらい。

ウチもそんなものなのかもしれませんね。

そう、ヒチョケンコンビのように。

西武さんのクリーンナップカルテットのように。

ロッテさんの川崎くん＆荻野くんのように。

広島さんの栗原くんのように。

そう信じるしかないか。辛いけど。

そういう「ええかっこしい事」を書きこんだ私ですが、

「もし、そのトレードに自分のごひいきの名前が出たら、私は同じように平静にいられるのか？」

きっと、泣きながら相棒にメールしてるでしょうね（爆）

「ねーねー、（ごひいき）選手がトレードされるんだって！どうしよう！（ごひいき）選手は、ファイターズにとって、いらない子なの？」

たぶん相棒のメールの返事はこうでしょうね（苦笑）

『あんたねー、自分のブログに何て書いた？いい加減にしなさい！』