いま企業経営者が最も読むべき本!
というと、さすがにちょっと言い過ぎかもしれませんが、でも、たしかに噂のとおり癒されました。そして、笑えました。さすがベストセラー!という感じですね。 『生協の白石さん』 白石昌則(著) 東京農工大学の学生の皆さん(著) 講談社 1,000円(税込み)ご存知の方も多いと思いますが、白石さんは、東京農工大学生協に勤める職員さん。組合員である学生からのリクエストや質問に回答する「ひとことカード」の回答担当者です。ひとことカードには、ときに「単位売って」とか「牛を置いてください」といった風変わり(?)なひとことも寄せられるのですが、生協の白石さんは、これらに対して、誠実に、真面目に、そして意外な切り口を見せながら、ユーモアを織り交ぜて回答してくれるのです。この本は、いまわれわれ日本人が忘れかけている「何か」を思い出させてくれる気がして、私は好きです。言葉にするなら、そうですねえ・・・。 『ほっこり』という感じかな。書籍の一般的なジャンルとしては、何になるのかよく分かりません。ギスギスした現代社会における人間関係に“ちょっとした潤滑油を注して”くれるような処世術の書としても読めますし、単に“小笑い”を誘うような癒しの書としても読めると思いますが、私はこれをビジネス書として読んでみてもおもしろいのではないかと感じました。白石さんの回答には、さりげなく、しかし確実に、ビジネスにおける数々の基本がちりばめられています。そうか、モノを売るっていうのは、こういうことだったんだ! と感心してしまう場面があちらこちらに見受けられ、とても勉強になりました。よかったら、ぜひみなさんもこの本を読んで『ほっこり』してみてくださいね。SOSコンサルティング 代 表 奥 村 昌 平