レ・ミゼラブル
東宝提供6月28日 ソアレ いってきました。東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」です。1987年6月の日本初演から今年で20周年。沢山の感動を刻み、多くのミュージカルスターを輩出しています。開演1時間前に帝国劇場に着きました。池袋の地下で買ったおにぎりをしっかり食べて、1Fロビーにある司教館の再現ディスプレイの前で記念撮影。二階のロビーには出演者の衣装が飾っています。壁には出演者の色紙が(写真つき)貼ってあり、ひいきの出演者の前ではデジカメの撮影会となっています。レミゼのBGMが流れ、大きな液晶ディスプレイには、過去から20年間のステージの模様が放映されて多くのみなさんが見入っています。売店にはいろいろな関連グッズが販売されており、パンフレットは勿論ですが、いつか観たいと思っている「エリザベート」(一路真紀)のCDを購入しました。座席は 1階の左側、前より12列目という素晴らしい席での鑑賞です。隣りにはまだ8歳ぐらいのリトルコゼット似の可愛らしい女の子が座っていました。若いママと二人で来ています。13,500円の席で観るなんて、私には考えられないのですが。しかし 私も 可愛い孫でもできたら連れて行きたいなと思いました。このレ・ミゼ物語は、ワーテルローの戦いで破れたナポレオン1世没落直後の1815年からルイ18世そしてシャルル10世の復古王政時代、さらに七月革命後のフランス最後の王となるルイ・フィリップ王の七月王政時代の出来事で、1832年6月5日ラマルク将軍の葬儀の夜にバリケードに立て篭もる六月騒動、 そしてジャン・バルジャンが力尽きる最期の日の1833年までの18年間が描かれています。「この世に無知と貧困がある限り、この種の物語は、必要であろう」著者ビクトル・ユゴーは、物語の冒頭にそう書いています。無知と貧困について、現在は解消したでしょうか・・・・レ・ミゼはいわゆる群集劇です。歴史上の人物は誰一人として登場しません。ただ「ラマルク将軍が死んだ」というガブローシュの台詞が唯一の歴史上の人物です。つまり登場人物のみなさん一人一人が主役なのです。明日を夢見て、今日を一生懸命に生きた、名もなき貧しき人々の物語です。当時の民衆一人一人に光を当てた、そういう力強いミュージカルなのです。♯♯♯1,800人入る帝劇の照明が落ち、いよいよ始まります。♭♭♭♭音楽が足元からお腹へと伝わってきました。♪♪♪♪♪緞帳が上がります。私は、このレミゼを観るために前もって何度もCDを聞いてきました。「芸術は与える物ではなく、相手の想像力を掻き立てるものだ」と誰かがいっていました。私の貧困な想像力から改めて舞台と音楽がドッキングするのです。そしてそれは私のイメージした舞台以上の素晴らしものだったのです。「レ・ミゼラブル」を児童文学文庫でしたが、前もって読んでいたことは正解でした。第一幕からの速いストーリー展開、そして回り舞台の鮮やかさ、リズムとテンポの早い場面展開にも、戸惑うことなくストーリーについていくことができました。大道具(バリケード)の早変わり、照明の彩りと陰影、絶妙な効果音、そして今、目の前で繰り広げられるすばらしい歌とマエストロによる音楽。出演者達の巧妙な演技に圧倒されっぱなしです。観客の皆さんも場面 場面での小気味よい拍手と乗りの良さ、皆でステージを盛り上げています。何度も聞いたCDのなかで、一番好きな音楽のときは特に感情移入して鑑賞しました。・・・・エポニーヌの歌う ♪オン・マイ・オウン♪・・・・ジャベールの歌う ♪ジャベールの自殺♪・・・・マリウスが歌う ♪カフェ・ソング♪ ・・・・そしてエピローグ ♪ピープルズ・ソング♪「民衆の歌」ピープルズ・ソングより♪♪♪♪ 戦う者の歌が聴こえるか? ♪♪♪♪♪♪♪♪ 鼓動があのドラムと 響き合えば ♪♪♪♪♪♪♪♪ 新たに熱い命が始まる ♪♪♪♪ ♪♪♪♪ 明日が来たとき そうさ明日が! ♪♪♪♪♪♪♪♪ 列に入れよ 我らの見方に、 ♪♪♪♪♪♪♪♪ 砦の向こうに憧れの世界。 ♪♪♪♪♪♪♪♪ 今聞こえるか、ドラムの響きが。 ♪♪♪♪♪♪♪♪ 我ら夢見た 明日が来るよ ♪♪♪♪ 前回観た東宝ミュージカル「マリー・アントワネット」はオリジナル作品でしたので、これから作り上げていく作品でしたが「レ・ミゼラブル」は ほぼ 完成されたミュージカルでした。そして 感動 感動 感動 感動 また感動の連続でした。カーテンコールの時は、恥ずかしがり屋の私も感動のまま素直にスタンディングオベーション。出演者達がステージから花束を投げてくれましたが、届いたのは10列ぐらいまでで、観客の女性パワーには勝てません。鳴りやまない拍手に、出演者達も何度も何度も応えていただきました。 感謝です。・・・♪♪ 言葉にならない、喜びと感動 ♪ ・・・♪♪ 共に歌った カフェ・ソング ♪・・・♪♪ 鳴りやまない 拍手と鼓動 ♪・・・♪♪ 共に歌った ピープルズ・ソング ♪・・・♪♪ あぁ友よ 許せ 音痴で恥知らずな私を ♪人生は最高ですね!この感動を、今日からの税務調査へのエネルギーとして・・・・・・・・7月と8月のチケットは、既に入手にしています・・・・まだまだ続くのです。安西節雄