ふるさと納税
平成20年度の税制改正により個人住民税の寄付金税制(ふるさと納税)が拡充されましたが、私のところにも群馬県嬬恋村より「愛する嬬恋寄付条例」の制定の案内(兼寄付のお願い)が届きました。寄附の内訳として6つの事業項目が掲げられ、各事業のうち寄附したいものを指定して、1口5,000円を基本として何口でも、複数の事業でも寄付できるというものでした。私は、その事業のうち「自然環境の保全と利用に関する事業」と「自然エネルギ-の利用と地球温暖化防止に関する事業」に各1口ずつ寄付を行いました。嬬恋村には、1993年8月に建てた小さな別荘があります。同年3月に上信越自動車道の藤岡-佐久が開通し、1998年2月には長野オリンピックが開催されるのを目論んで購入したものです。嬬恋村には毎年、固定資産税と住民税の均等割を納付していますが、住民税の納付については、いま一つ納得がいかない気分でした。このたびの寄付は、寄付金の使途が指定できることと自主的に寄付するということで、私にとっては均等割の納付よりはるかに納得がいったものでした。私は埼玉県から出たことがなく、遠い郷愁を感じるような故郷を実感することがありませんが、この寄付をしたことにより、村に対する感謝と今までにない親しみを感じることができました。米国の高額所得者や日本企業などは社会貢献として莫大な寄付をしますが、針の先ほどの寄付でも、私には大変すがすがしい良い気分になることができました。自治会の集金に来る赤十字の寄付とはまったく違う感覚です。ただし、嬬恋村ではカ-ドでの寄付はできず、指定用紙による銀行振込みだったので、窓口で送金手数料が必要か否かで大変時間がかかってしまいました。後の予定があった私は大変いらいらしたのですが、ここで怒ってしまったらせっかくの寄付が台無しになると思い我慢をしたのでした。やっとの思いで大宮駅前の某銀行で送金手数料630円は不要であることの確認は取れたのですが、あとの時間調整のため、歩いて行こうとした埼玉市民会館おおみやにはタクシ-で行ってしまい710円余計な費用がかかってしまいました。 清水七都子