税理士受験申込数他
来月の12月11日(金)は、今年の税理士試験の合格発表の日です。受験生の頃は・・・そろそろ落ち着かない時期に差し掛かっている時でしたが、今は仕事に忙殺されている毎日です。さて今年(平成21年)は62,830人が税理士試験に申し込みをした。ちなみに平成10年から平成20年の10年間の受験申込数の推移を見ると・・・(平成10年)62,606人→(平成11年)63,295人→(平成12年)63,221人→(平成13年)61,591人→(平成14年)63,820人→(平成15年)66,468人→(平成16年)67,347人→(平成17年)67,858人→(平成18年)66,084人→(平成19年)64,706人→(平成20年)63,409人・・・となっています。(申込数の特徴)平成13年から14年に約2000人増、さらに平成14年から15年約2500人増となっています。つまりこの2年間で約4500人の増加です。逆に平成18年から19年で約1400人減、さらに平成19年から20年で約1300人減、そしてさらに平成20年から21年で約600人減となっています。つまりこの3年間で約3300人の減少です。結局、現在は10年前の水準(平成10年)に、ほぼ落ち着いています。ただ確実に言えるのは、上記推移を見ても分かる通り・・・現在は減少傾向にあると言う事ですね。(やはり公認会計士試験の改正の影響もあるのでしょうか?)※細かな話をすると・・・これはあくまでも申し込みベースで実際に試験を受ける人はこれらの数字よりもっと少ないと言う事です。申し込んだ後に何らかの事由により受けることを断念した訳ですが・・・申込数と実際の受験数のかい離も気になるところです。次に合格率の推移を見ると・・・(平成10年)10.3%→(平成11年)9.4%→(平成12年)10.9%→(平成13年)13.3%→(平成14年)10.9%→(平成15年)16.7%→(平成16年)12.7%→(平成17年)13.3%→(平成18年)14.5%→(平成19年)14.5%→(平成20年)12.7%・・・となっています。昔の方が少し合格率は厳しかった感想があります。逆に最近は合格率が少し高い傾向にあるように思います。受験関係者や私の私見を総合すると・・・合格率はある程度、合格者数を調整する意味があるのではないかと言う事です。つまり、ある程度の合格者数を想定して・・・それに合わせて合格率を調整していく手法です。合格率あっての合格者数というよりも、合格者数あっての合格率の側面が多い気がします。ある程度の合格者数をずっと維持するならば、受験者数が減少すると逆に合格率が高くなる訳ですね。(ここはあくまでも私見です。)平成20年の合格実績から合格者(全部(5科目):一部共通)の年齢構成で言うと全体の約47%が30歳以下となっています。これをさらに40歳以下まで範囲を広げると全体の90%となっています。私の講師経験からしてみても・・やはり若い方から30~40代が多いのが実証された形です。ちなみに5科目全部合格者の数を見てみると31歳から35歳の間が一番多くなっています。そして細かく見ると・・・この31歳から35歳まで5科目合格者数は・・25歳以下までの5科目合格者数の約6倍となっています。つまり・・・なかなか若いうち(20代)に5科目合格する事が大変という事が分かります。ちなみに私が5科目合格をしたのは・・・33歳の時でした。苦節約10年。皆さんはどう感じましたでしょうか?税理士法改正が言われている今・・・試験制度の方も抜本的に変える時期に来ているような感想を得ました。(追伸)今回のデータは・・・国税庁のHPで掲載されているデータから抜粋しました。羽田