不 動 心
表題は最近、私が本屋で見掛けた本のタイトルです。ご存知の方も多いと思いますが…大リーグ、ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手が書いた本の題名です。副題として“心構えで挫折を力に変えることが出来る”というふうに書いてありました。 その本の内容はまさに副題の言う通り…人生は全て順風満帆にはいかない、困難な状況に陥った時にいかにして立ち向かうか…そこに問題解決のキーワードがあると言う事でした。人間誰しも困難な状況に遭遇した場合に、その状況から逃れたいと思うのが多くの人間の感じる心情だと思います。そんな時にいかにして困難な状況に立ち向かうのか? 松井選手が試合の後に会見をすると非常に前向きの発言が目立ちます。悪く言えば優等生的な発言が多いと言われたりもしていますが、試合で活躍出来なかったり又はエラーなどをしてしまった時なども愚痴をこぼす事なく報道陣の質問に答えています。 私はその姿に前々から非常に潔さを感じているのですが松井選手にはその潔さを持つと共に、後ろ向きではなく前向きの発言をすることにより、自らの失敗を引きずらないようにしていると自書の本には書いていました。 また松井選手は本の中で“素晴らしい成績をおさめた選手も確かにすごいが、自分が本当にすごいと思うのは逆境に陥ったときにいかにして立ち直る術を得ているか・・・そういった事が出来る選手が本当の意味で素晴らしい”というような趣旨の文章を書いています。 人間誰しも一生のうちに何回も計り知れない挫折を経験することも多いと思います。 順調な時に物事がうまく進む事はあえて言うと当たり前の事だと思います。それに対して逆境に陥った時にひるむ事無く、立ち向かっていく心構え。 松井選手の場合も丁度、2006年に自身に訪れた手首の骨折というアクシデントに対してどのような想いでいたのかを本の中で書いていました。 やはり、何事にも一流の人と言うのは元々の能力がすごいと言うのもそうですが・・・考え方:心構えが違うんだなぁと思った次第です。松井選手はその心構えを本のタイトルとして“不動心”という言葉に例えてくれました。 私はその言葉を土台にして最近、自分自身に言い聞かせているフレーズがあります。 曰く・・・“何事にも対しても、復元力のある人間になりたい。”と。 そのフレーズの目指すいただきは松井選手には到底、及びものではなりませんが・・・思うところは松井選手と同じです。 例えるのもおこがましい限りですが・・・これを来年以降の指針と捉えて頑張っていきたいと思います。 少し早いですが・・・皆様、よいお年をお迎え下さい。 (追伸) そう言えば・・・松井選手、エンゼルスに移籍が決まりましたね。・・・おめでとうございます。今年以上の活躍を祈ります。 羽田晋朗