「銀座の男」市
背広を銀座で購入するなんて考えてもいなかったのだが、15日のWBSを見ていたら松屋「銀座の男」市の男たちの行列を映し出していた。なんと試着室へたどり着くまでに30分以上かかるとのことなのだ。銀座は私の行きつけの地なのだが、それは専ら観劇目的なので「帝国劇場」「宝塚劇場」「日生劇場」そして「シアタークリエ」の道のりコースは熟知している。そしてその後の食事をするために適当な値段でゴージャスな食事を楽しめるところでもある。「銀座の男市」なのだが、2着で29,800円のスーツなのだ。それも銀座松屋という高級百貨店で買えるのである。背広は私の作業着なので少し多めには持っているつもりなのだが、すべて「青○商事」から購入していた。担当バイヤー宮崎さんがインタビューで、「約1年半ほど前からヨーロッパに出向き生地を選び、商社を通さないため中間マージンが発生せず、その分の差益を消費者に還元できる」という。そしてすべて丸縫いスーツということらしい。良くわからなかったのだが、1人の職人が縫い上げ1着を仕上げる制度らしい。翌日の16日に買いに行こうと思ったが、来客の予定が入っていたため、翌日17日の日曜日に早めに家を出て、10時半には松屋へ着いたのである。店内に入るとあまり人がいなかったので拍子抜けしていたが、8階に上がるとなんとすでに行列の嵐。2着29,800円2着39,800円2着49,800円と値札の下に大量の背広がぶら下がっている。私はすぐに人ごみをかき分けて2着29,800円のコーナーに回り何着か試着を始めていたら店員(昔のお姉さんたち)が寄ってきていろいろサイズやら色など説明に来る。アドバイスを受けながら何とか2着をもって試着室に並んだのだがそこでは早くも30分待ちになっていたのだ。なんでも「昨日はデレビ放映の影響か1時間以上待ち」だったとか。やっとの思いで試着をし、すそ上げをして上着を着てみたらサイズが一回り大きいと、すそ上げ担当者の年輩社員がいうのである。確かに上着に余裕がありすぎるのである。腰回りのサイズはあっていたのだが、胸板が薄いためだぶつくのである。「もう一回り小さいサイズを選んでください」とアドバイスを受け、もう一度背広を探すことになってしまった。あまりにも混んできたため、少しすいているコーナーへ行ってみると1着36,750円というのがあった。なんでも通常は70,000円で売られているものらしい。来てみると着心地が良く手触りもやわらかい。そしてなんといっても私のサイズにピタリとあてはまるのである。「オンワード樫山」と書いていた。2着購入するつもりで来ていたのだが、予算をオーバーしてしまうので、この一着をもってまた試着室へと並んだのです。初めての銀座購入背広のお話でした。いくらいいスーツをゲットしても着こなさないとね。安西節雄