「Stay hungry, stay foolish」
未来を変えた男スティーヴ・ジョブズ氏はスタンフォード大学卒業式のスピーチにおいて「Stay hungry, stay foolish」「貪欲であれ 愚かであれ」と結ばれた。http://www.youtube.com/watch?v=OaMT8fZpEXA&feature=relatedいつでもどこでも「?」インターネットに繋がる環境に魅了されiPad2を愛用している私。ただ 考えていた電子書籍には、今一つ心がのめり込めず、相変わらず文庫本を購入している。だって 愛読している池井戸潤さんの作品が探せないのです。と いう訳で ジョブズ氏の「愚かであれ」を実践している。先日「猿の惑星:創世記」を観てきた。iPad2から上映時間を確認し、作品情報を読み込んだ。開発中のアルツハイマー病の新薬がチンパンジーに驚くべき知能が与えることが分かった。高い知能を持つ猿のシーザーは人間のごう慢さ、人間の愚かさに次第に失望していく。そしてついに仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がるのだ。「自由」が大好きなアメリカらしいストーリー展開なのだが思わず「GO」と叫ぶ。政治が頼りなく情けない状態だから、我ら国民 一人一人は自立成長しなければならない。「ウォール街を占拠せよ」と叫んで格差社会に何も反応しない、優しい日本の若者たちに「GO」と叫びたい。来年からは満65歳を迎える「いちご白書」世代の一期生が、年金を満額もらえる歳になる。ヘルメットにゲバ棒を手にした昭和22~24年の団塊の世代だけで680万人もいるのだ。今頃、厚生年金の引き上げペースを速めるといったって、しわ寄せを受けるのは60歳以下の国民。団塊世代には痛くも痒くもないのだ。団塊世代から年金減額を呼ぶ人がいるだろうか??年金制度は事実上破綻していますよ・・・と「点と点の繋がりは予測できません、後で振り返って点の繋がりに気づくのです」とジョブズ氏は言った。猿(シーザー)の怒りと悲しみの瞳から、未来を描けない国家に対する失望が見えてくる。「愚かであれ」とは、繋がるべき「点」と「点」は、後でしかわからない、だとしたら、好奇心をもってさまざまなことにチャレンジしようよ。親が小さく見えたとき、子どもは立派に 大きく成長しているのだから。自立しようよ。「立場が逆転」したとき親は子に従い、政府は国民に耳を傾ける。イメージから逆算して製品を作ることを求めたジョブズ氏は、国のあるべき姿から逆算して、どんな国家を作り上げるだろうか。テクノロジーと人間がリスペクトしあえる関係を築き上げようとしたのではないだろうか。いつかはiRobotを作る。と・・・・・猿もRobot も どちらも人間のごう慢さ、人間の愚かさが 垣間見えたとき「立場が逆転」し、自立していくのだろう・・・・・「Stay hungry, stay foolish」。安西節雄