メザシの土光さん
今読んでいる本は土光敏夫さんの「信念の言葉」です。 [新装版]土光敏夫 信念の言葉/PHP研究所¥1,050 Amazon.co.jp 最初に土光さんを知ったのは、 テレビの特集だったように記憶をしていますが、今でも時々、経済や国のために捧げたその生涯や つつましい生活にスポットをあてた記事などがとりあげられていますね。 ある意味、古き良き日本を代表する一人だと思います。 この本は、一つ一つのテーマが見開き半ページに収まっており、ちょっとした空き時間にでも、一つ、二つと読むことができて、その一つのテーマを今の自分に置き換えて、立ち止まって考えてみる機会になっています。 本を読んでいて一つの言葉が浮かびました。 「足るを知る者は富む」 ~満足することを知っている者は、 たとえ貧しくても精神的に豊かであるということ~ 物質的に豊かになった日本に生まれ、日本で育ち、なに不自由なく生きている私たちの世代は、やはりこの精神が欠けているのだと思います。 戦前戦中戦後の厳しい時代を送ってきた方の経験や 今なお世界の中で物質的に豊かではない国々の現実をみて、 反省しなければならないことは多々あるかと思います。 先日、消費増税法案が可決成立しました。それでも今のままでは日本の借金は増え続けていくのでしょう。 私たち自身を含め、 一人一人が国に依存しすぎることなく自立し、「足るを知る」ことで将来の負担を少しでも少なくしようという意識が必要だと思います。 そして消費税増税で課題となるのは、その滞納税額の対策です。 国税庁の発表によると H23年度 総滞納税額 1兆3,600億円のうち、4,100億円(約30% )が消費税の滞納です。 今の徴収の仕組みでは、間違いなく増税により、消費税の滞納税額は増えていくことでしょう。 みんなが公平に納税する環境を整備することも ぜひ今後、議論検討していって欲しいものです。 広報部 ☆ 舟越かおり