続 さよなら、セブン
2015年7月29日にリリースされたWindows10、登場から4年余が経過し、Windows7のサポートはすでに終了しました。Windows8.1は2023年1月10日に終了する予定です。 Windows10では、バージョンごとにサポート期限が設けられました。-----------------------------------------------------------Windows 10 のバージョン履歴 提供日 サービスの終了 -----------------------------------------------------------Windows 10 Version 1909 2019年11月12日 2021年 5月11日Windows 10 Version 1903 2019年 5月21日 2020年12月 8日Windows 10 Version 1809 2018年11月13日 2020年 5月12日Windows 10 Version 1803 2018年 4月30日 2019年11月12日Windows 10 バージョン 1709 2017年10月17日 2019年 4月 9日Windows 10 バージョン 1703 2017年 4月 5日 2018年10月 9日Windows 10 バージョン 1607 2016年 8月 2日 2018年 4月10日Windows 10 バージョン 1511 2015年11月10日 2017年10月10日Windows 10 バージョン 1507 2015年 7月29日 2017年 5月 9日-----------------------------------------------------------となっています。したがってWindows10でもバージョン1803以前は、すでにサービスが終了しています。事務所にある、4台の廃棄予定 Windows7 パソコンのWindows10(1909)へのアップグレード(無料)を試みました。 パソコンリスト (1) 2010年春 dynabook Satellite K45 (Windows7 Professional(32bit)) 参考 提供時標準価格\266,700 インテルCore i7CPU-620M 2.67GHz 実装RAM 4.00GB(2)(3) 2012年夏 LIFEBOOK E742/E (Windows7 Professional(64bit)) 参考 提供時標準価格\175,700 インテルCore i7-3520 2.90GHz 実装RAM 8.00GB(4) 2013年夏 ESPROMO D582/G (Windows7 Professional(64bit)) Windows8Proからダウングレード版 参考 提供時標準価格\123,900 インテルCore i7-3770 3.40GHz 実装RAM 8.00GB 以上、すべてのマシンは、(株)TKCより導入。メーカー動作確認、および(株)TKCによるTKCシステム動作確認済みのものです。(若干、一般仕様と異なるものがあります。)ハードは導入時以来そのままです。いずれもHDDは100~400GB以上の空きがあります。・MSのHPでは以下のようにアナウンスされています。--------------------------------------------------------------Windows 10 インストールのシステム要件--------------------------------------------------------------これらは Windows 10 を PC にインストールするための基本要件です。これら要件にデバイスが合致しない場合、Windows 10 で素晴らしい使用体験が得られず、あたらしい PC の購入を検討されるかもしれません。 プロセッサ: 1ギガヘルツ (Ghz)以上のプロセッサ または システム・オン・チップ(SoC)RAM: 32 ビット版では 1 GB、 64 ビット版では 2 GBハード ドライブの空き領域: 32 ビット版 OS では 16 GB、 64 ビット版 OS では 32 GBグラフィックス カード: DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)ディスプレイ: 800x600インターネット接続: アップデートの実行、 一部の機能の利用およびダウンロードには、 インターネット接続が必要です。(以下、略)------------------------------------------------------------------ ・以下、実際のアップグレード作業の過程を紹介します。(1)ダウンロードした「MediaCreationTool1909」を起動します。(2)しばらくすると ------------------------------------------ 適用される通知とライセンス条項 ------------------------------------------ が表示され「同意する」をクリック(3) ------------------------------------------ 実行する操作を選んでください ------------------------------------------ 「このPCをいますぐアップグレードする」をチェック 「次へ」をクリック(4) -------------------------------------------- 適用される通知とライセンス条項 -------------------------------------------- 「同意する」をクリック (5)ここで ------------------------------------------ 次の作業が必要です ------------------------------------------ が表示される場合があるそうですが、 表示されませんでした。 互換性のないアプリがあると アンインストールを要求します。(6) ------------------------------------------ インストールする準備ができました ・ Windows10Proをインストール ・ 個人用ファイルとアプリを引き継ぐ (引き継ぐものを変更) ------------------------------------------ そのまま「インストール」をクリック (7)アップグレード開始 何回か再起動を繰り返す 最終的にWindows10が起動 これで完了。この作業を実施したのは2019年12月23日です。各マシーン1時間から1時間半程で完了しました。完了後、各マシーンの「ファイル名を指定して実行」名前(O):winver「OK」をクリックすると「Windows10」のバージョン情報が表示されます。ライセンス情報も「ライセンスされています。」と表示されています。 結果は、すべて成功した「模様」です。「模様」というのは、Windows10のグレードアップしたのに起動後の見かけは従前のWindows7の、そのままなのです。すべて、ちゃんと引き継いでいる。お見事、という感じです。さいわい、奇跡的に何のトラブルもなく作業が完了しました。OSをWindows10にアップグレードしてもほぼWindows7の環境のまま動いているという感じです。起動するときに途中でWindows7の音が鳴ります。その後、「ポロン」と音がしてWindows10に「化ける」感じです。問題は、(4)のパソコンは本体のDVD装置がダウン。反応しません。これは動作確認情報がありBIOS書き換えソフトなどが提供されていますが、修正プログラムをダウンロードしても、DVD-RWを認識せず。いろいろ試しましたが、結果、「イメージディスクの作成」ができなくなりました。仕方ないので、安い外付けDVD装置¥2,750を購入、パソコンがドライブを認識し、とりあえず解決。現在、本体DVD装置はなぜか自然と一部DVDを認識するようになりました。マクセル社DVD-RW、T社のDVD-ROMに反応します。しかし、ギーコギーコと音を立てて認識までに時間を要します。外付けDVD装置で作成した「リカバリーディスク」も読めるようになりました。(4)パソは、Windows10用の修正プログラムがいくつかあり、すべて更新しました。他は、一部ファイルの関連付けのやり直し、T社特有の設定をやり直しで、業務ソフトも従前どおり動きました。アプリによっては前よりも早く反応します。7での不具合が解消されたのかもしれません。新旧ワード、エクセル、等のアプリも問題なく稼働。インターネット接続も問題なし。プリンター、コピー複合機等も従前どおり認識、稼働。画面表示がきれいになりました。サウンドもクリアになりました。(設定変更しました)ホームページの表示もエクスプローラが新しくなり従前より早くなったような気がします。 国税庁 e-Tax は、「Microsoft Edge」を利用すると「× 推奨環境外です。」と表示されまました。インターネットエクスプローラは「11」になり、こちらで利用できました。税理士第4世代電子証明書も問題なく作動。納特申告、電子納税法定調書、給与支払報告書の電子申告もOKでした。 税理士会のメールもシステム部長ご指導の下無事、Outlookで再設定できました。Windows10の無料ワード、エクセル等もアカウントなどを設定すると使用できます。ただし、機能は限定されています。 すべてのマシンでWindows10のリカバリーディスク、イメージディスクを作成、完了。イメージディスクは、各1時間前後かかったように思います。 動作スピードについては、起動時間は3分以上かかります。さらに動作が安定するまで少し時間がかかります。都合5分程度でしょうか。あせってアプリを起動しようとすると、動作が不安定になります。これはWindows7の時と余り状況は変わっていません。しばらく時間をおいて安定後は、従前の状態と変わりません。ストレスを感じるほどではありません。最新のSSD搭載のWindows10パソコンにはかないませんが。起動を早くする方法がありますが、T社では推奨してません。短時間に再稼働するなら「スリープ」機能が便利です。また、富士通には、「ディスプレイの電源を切る」アプリがあります。お昼休みなどはこれでいいと思います。シャットダウンの時間についてはまちまちです。数分間かかったりする場合があります。 あと、定かではありませんが、バックグラウンドで、何かやっています。軽微な更新作業をやっているようです。いちいち記録していませんが、日々使っているうちに、動作が少し変わるような「気がします」。アプリ作動中に発生する微細な「バグ」をこっそりと修正している、かのようです。旧OSでは、なかった現象です。大きなトラブルもなくすべてのパソコンで移行完了しました。(1)(2)(3)のパソコンは、すでにメーカ等のサポートはありません。T社のサポートもなし。Windows10の動作確認情報もありません。しかし、今のところ、各マシーンは順調に稼働しています。すべては試していませんが、Windows10の新機能も使えるようです。パソコン、またパソコン環境によって障害が発生する場合が結構あるようです。以後は、マイクロソフト情報が頼りになります。素人では、ちょっと対応が大変です。 Windows7からWindows10に移行に関する情報をいくつか読みましたが、記事を書いている人が実際に移行をしたかそうでないかは、読んでいるうちにわかります。具体的な話が出てこないからです。しかし原則論は参考になりました。 (2)(3)はハード自体は同じですが、微妙に挙動が異なります。なぜか、起動時間も、動作も(3)のほうが早いのです。(2)(3)はたまにアプリ「起動」動作が遅くなる現象があります。ただ、毎回当該動作が遅くなるわけでなく、スムースな動作に戻っていることもあります。これは、インターネットの接続環境による可能性があります。バックグラウンドで何かやっているのかもしれません。アプリ起動後の動作は、比較的安定しています。(1)のパソコンが調子いいのは、おそらく、余計なアプリや設定がないためと思われます。このパソコンは私のサブマシンとしました。この文書も(1)パソで記述しています。 動作スピードの順位は、いまのところ(1)→(4)→(3)→(2)です。最古のパソが一番早く動いています。起動時間も短いす。---------------------------------------------------- ここから、ちょっと独り言、久々にパソコンと遊びました。普段ベンダー任せの設定やらをいろいろといじくってみました。 1980年代オフコンやパソコンのCPUは「Z80」が主流でした。初期のものは2.5MHzで動きました。とてもシンプルでした。「Z80」は優れモノでいまだに姿かたちを変えあらゆるところで働いているそうです。 それから「8080」などが登場し、NEC全盛時代が到来しました。そのころは、まだパソコンはおもちゃみたいでした。今のようなアプリなどはほとんどありませんでした。当時は、互換性は全くありませんでした。NEC版「一太郎」は、東芝や富士通のマシンでは動きません。そもそもフロッピーディスクのフォーマット仕様も微妙に違っていました。各社、各マシーン独自の路線を進んでいました。そして時代は進み、DOS/Vの規格が登場し、本格的なネット社会が構築されるようになりました。 数年後、事務所に「サーバー」という見かけはパソコンみたいな装置が導入されました。お手入れが大変でした。稼働する1時間前に電源を入れないと機嫌よくなりません。日々は、電源を入れて切るだけの装置でした。なぜかといえば、電源を入れないと全てのクライアントパソコンが稼働しないからです。それ以後、パソコンの設定が素人ではできなくなりました。 気づいてみると、いつの間にか、事務所の「サーバー」が、「雲」になってしまいました。便利になりました。でも「雲」は、いまだ信用できません。どこに情報が飛んで、どこから来るのでしょう。某所の「データセンター」のようですが、相手は「雲散霧消」の「雲」です。セキュリティ大丈夫でしょうか。(万全ってPRしてます) 一方で、この数年で、パソコンの台数をスマホが超えたそうです。だから、どうした、ってことですが、数年前では考えられなかったように思います。 以下、MSのHPに次の記述があります。---------------------------------------------------------Windows 10 を最新の状態に維持---------------------------------------------------------Windows 10 は、サポートされているデバイス寿命の更新を実現するよう作られています。2つのタイプの更新(品質更新と機能更新)が提供されます。品質更新にはセキュリティと非セキュリティアップデートが含まれ、特に通常は月に1度のリリースを目標としています。機能更新には品質更新だけでなくWindows 10 への新機能の追加も含み、年に2度提供されます。デバイスがこれらの更新をしっかりと受信し、最新の状態にしておくことは、デバイスのセキュリティの観点にとって重要です。自分でしなくてすむように、Windows 10 が定期的にチェックします。アップデートが利用可能な場合―およびデバイスに十分なディスク容量がある場合、自動的にインストールされます。Windows 10が引き続き更新されるには、デバイスに十分な空き容量が確実にあることが重要です。(以下略)---------------------------------------------------------私には、最近までパソコンのOSを入れ替えるという発想はありませんでした。「新しいOS」は「新しいパソコン」でが信条でした。しかし、時代は変わったのですね。ここ数年でマイクロソフトの発想も変化したようです。10年前のパソコンが、最新のOSで動きます。ハードが壊れるまで使えそうです。 本日(2020年2月1日)T社の最新プログラムのダウンロードも無事できました。ところで、満を持してギリギリ、昨年末に導入した重量も、動作も、軽い、最新モバイルパソコンが、事務所の片隅で寂しそうに浮いています。外回りのお供にすることにします。パソコンにコロナウィルスは感染しないと思いますが、繁忙期、皆様くれぐれも、健康にはご留意くださいませ。では、さよなら。山下真茂留。