もー、気になってしょうがない
映画に行こうと思って電車に乗りました。比較的空いていて、向かいの座席の男性は大きな黒いバッグを膝に抱えて、スマホを横のシートに置いて居眠りをしています。(この人は、スマホを電車に忘れてしまうのではないか!?)もー、気になって仕方ありません。 入間市駅より先に行く人なら、そこまでは心配してあげられないと思い、しばらく見守ります。私が降りる入間市駅に近づいた頃、男性がおもむろに立ち上がって、ドアに近づきました。シートを振り返ることなく、案の定です。私:「スマホ、忘れてますよ」男性:「あっ、ありがとうございます」男性は無事に電車を降りました。 おばさんのお節介が世の中を救うこともあります。親切とお節介は紙一重なので、できるだけさりげなさを装います。お節介と思われても、気になる性分なんだから仕方ありません。 男性が入間市駅で降りてくれたおかげで、私はスッキリした気持ちで映画を観ることができました。 さいとうれいこ