起業ブームの「出口」
先日、大学の先生と話しまして「世の中、起業ブームで盛り上がっているのはいいんだけど、 社会が変わった論もわかったけど、 若いうちはいいけどさ、 年を取ったらどうするんだよ。それでやっていけるの?」なんて話題になりました。(お互い工業系の出身なので、どちらかというと理系職種前提のお話です。)工業系の世界だと、普通は、一人で研究開発、販路開拓、生産ができる世界ではないので、若い方が企業に所属してスタートする傾向は、今までと変わらないように思います。元手がかからずやれるとしたら、ソフトウェア、IT系でしょうか。学生の就職戦線は、理系だと、そこまで変化は無いように思います。専門学校や大学の勉強をもっと真剣に本気でやりましょう~というくらい。理系は、勉強したことと、それを生かした仕事が、(文系に比べれば)繋がっています。いわゆる「出口がある」という安心感。・・・問題は、文系です。私も土木屋さんから会計業界に転職して、工業系以外の世界に多く触れるようになりました。(といいますか、世の中はこちらの方が多く、一般的でした。)文系の就活を見ていると、「(理系に比べると)出口が無い!」と考えさせられます。良くも悪くも、チャレンジングな選択肢が取りやすいとも言えます。 いずれは文系、理系といった垣根も薄くなる変化の時代。 大学の先生の懸念はもっともですし、私もそう思います。 チャレンジ、チャレンジの入口だけではなく、そのチャレンジの成果を生かして、 「生活ができる(家族を守れる)基盤を作り上げる」その“出口”もサポートするのが、私達税理士の役割なのかなと、考えさせられました。高平 剛