その男、副署長Season2 第10話(最終回)先入観
『ネットカフェの防犯カメラに映った女は、 なぜ、香水の残り香とホットケーキを個室の中に残して消えたのか?『最後の難事件!!1億円を失った死体の謎内容ネットカフェで殺人事件が発生する。被害者は中堅アパレルメーカー社長・坪井隼(西村匡生)。駆けつけた河原町署の面々。個室のテーブルには、ビールとホットケーキ。そして、藤原署長(萬田久子)は、香水の残り香が漂っていることに気付く。そのうえ平松(宇梶剛士)、上田(鈴木一真)がネットカフェで仮眠をしていたのが見つかり、署長は、2人を捜査から外してしまうのだった。一方、池永(船越英一郎)は平松から募金活動している藤澤文子(冨士眞奈美)を見たと聞く。事情を聞くと、ボランティア仲間とネットカフェで映画を観ていたと証言。その事を署長に話すると、藤澤達ボランティア仲間を疑いはじめる。。全員に、前科があったからだった。そんな中。坪井の家で現金一億円盗まれるという事件が発生する。敬称略『先入観』ということでしょうか。事件について、署長に解決させる手がかりになったのも。前科者についての件もそうである。そして、、その先入観が、池永の推理を狂わせていたことに気付く。と言うのも、面白い部分だろう。結局、犯罪者を助けるおばちゃんが目先の金に目がくらみ。。。。それで『人』を救えると、、、思ってしまった犯罪者の更生に手を貸していた人物が、犯罪者に。。。。と言う感じですけどね。最終的に、当然自首なんですが池永が良く知る人物だったと言うことが、かなり良い感じの盛り上がりになっています。ちょっとした涙もの。1つの事件から発生してしまった、次の事件。最終回としては、基本的に2つの事件であるためにそれぞれが、それぞれのミスリードになり、結構面白くできていたと思います。オチも、良い感じだったかな。。ドラマ全般を見て。。。今回は、少し違う形で。第2シーズンとなり少し、安定感が増した感じでしょうか。池永の登場のさせ方も無理のないように、『推理だけ』の第1シーズンよりも、より一層、サスペンス、刑事ものとなっている感じ。たとえば、池永の聞き込みなんて、『アイデア』の一片でしょう。ただ、逆に、いくつか失われてしまったこともあります。それは、署長と副署長の関係。基本設定として、敏腕刑事だった副署長。たたき上げです。その一方で署長は、キャリア。そのため近藤の視点も違った視点があったわけです。副署長を、少しだけ応援するという形です。ノンキャリアVSキャリアこれは、野沢の視点も違います。副署長にはライバル心、署長には媚びを売る。実は、これらのキャラの出し方が、多少立て直したようです。ココが面白くもあり、池永の立場を生かし切れていない部分です。この部分が、もうひと工夫あれば継続性だけでなく、それぞれのキャラも引き立ったと思うだけに少しだけ残念な部分です。が、、それとは別に、プラスの部分もあります。その1番手は、島英明。前作ではほとんど利用されていなかったために、今回、かなり上手く利用され、物語を盛り上げ、アクセントになるだけじゃなくいい味を出していたんですよね。かなりスッキリしたと言えますが、逆に失ったネタも多く、気になる部分もあります。でも、完成度が上がったのは確かであり、十分満足できるお話だったと思います。もちろん、今シリーズだけで言えば、動機が不十分なままだったり、強引に事を進めたりとか。微妙なお話もありました。そこはね、、、そういうこともあると言うことにしておきます。もしも『次』を作るのならば、今回くらい、署長が目立つお話が見たいものです。先ほども書きましたが、署長と副署長の関係こそがこのドラマの肝であると思いますので!これまでの感想第9話 第8話 第7話 第6話 第5話 第4話 第3話 第2話 第1話