金曜プレステージ『監察医・七浦小夜子~法医学者の事件プロファイル~』
『死者の声から散弾銃連続殺人事件の謎を追う! DNAに隠された悲しき真実!ミステリー史上屈指の驚愕ラスト内容佃医科大学に大慌てでやって来た法医学研究室の准教授・七浦小夜子(菊川怜)旧知の東京中央署捜査一係の澤田信一(田村亮)から解剖を依頼されたから。。。遺体は、江藤由加利、35歳。凶器は散弾銃。2週間ほど前にも、水谷恭子が同様の状態で発見され、同一犯の可能性があった。助手の小田アキ(桝木亜子)内田加奈子(齋藤めぐみ)とともに解剖を始めた小夜子は、被害者の胃の中からクッキーらしきモノが見つける。そして監察医というだけでなくプロファイリングの専門家である小夜子は20~30代の男性が、犯人であり、香水の香りが残っていることから富裕層で、自分の優位性を味わった上で、被害者の顔を見ながら射殺したと推測する。澤田と一緒に来ていた部下の寺島虎郎(袴田吉彦)は、想像に過ぎないと反論。しかし小夜子は、机上の空論と馬鹿にする寺島に対し、寺島のプロファイリングをしてみせるのだった。小夜子の上司である教授・井上茜(原田美枝子)が割って入り口論は治まる。それでも、小夜子は、車を調べて欲しいと寺島に伝えるのだった。もしも車内にクッキーが残されていれば、犯人は異常者の可能性が高いと伝える。翌日、散弾銃による連続殺人事件の捜査会議で、被害者の車からクッキーらしきモノが見つかったという報告が上がり、驚く寺島。その直後、、、寺島は、小夜子のもとを訪れ謝罪し、クッキーの件を伝える。そんななか、澤田から、3件目の事件が起きたという連絡が寺島のもとへ小夜子も連れてきて欲しいと言う事で、、、同行する小夜子。現場に到着した小夜子は被害者を見て、少し驚きを見せる。被害者は60代の男性。。。散弾銃により殺されたのは確かだった。そのうえ、クッキーまで残されていた。が、、、なぜか、刺創。。。。刺された痕跡が残されていた。大学で、井上とともに解剖を開始する小夜子。刺し傷以外はめぼしいモノは見つからず。そこで小夜子は、同僚の後藤康弘(森下能幸)に復顔を依頼する。佐野真人(眞島秀和)にはDNAを分析してもらうのだった。その一方で、桑田秋成(片桐仁)と、刺し傷についての分析を始める小夜子。その後、、、復顔により、、3人目の被害者の身元が判明。梶尾弥一(天現寺竜)。62歳。。。32年前、澤田が逮捕した男だった。一家4人、両親をバットで殴り殺し、長女・紀子(遠谷比芽子)を強・姦。弟ひとりだけ助かった事件。すぐに逮捕、起訴されたのだが、9年かかった裁判は、決め手がなく無罪に。当時6歳の阿部修一、、、、いまは30代。8年前に散弾銃の免許を取得。。。捜査本部は、犯人と断定する。明らかに揃っている状況証拠、疑う余地はないと思われたが小夜子は、、なにか、引っかかるモノを感じる。そこで寺島が持つ失踪者リストの中には、梶尾の名前はなかったが、そのリストから上原幸一を、、、指摘。住んでいたアパートを調べたところ、梶尾は偽名で暮らしていたことが分かる。と同時に、阿部修一(伊藤高史)の身柄が確保され、取り調べを受けることに。アリバイは無いが、殺意はかつてあったと認める修一。犯行を否認してはいるが、寺島は、修一がやったと断定する。それでも、小夜子は、2人の女性の殺す理由が無いと告げ、疑問視するが。。。。そんなとき本村正則(水橋研二)という謎の男が、小夜子の前に現れる。散弾銃を手に。。。。。なんとか、小夜子の機転で、命は救われるが、翌日、解剖に運ばれて来たのは、本村。。。。。自殺だという。その直後やってきた澤田から思わぬ事を知る。3人目の犠牲者は、DNAが一致せず梶尾ではなかった。。。上原だという。そして上原の血痕がついたナイフを本村が所持。捜査本部は、ただ関連性もなく、、通り魔として処理するらしい。小夜子は、女性の事件はともかく、3人目の上原事件については、真犯人がいる可能性を示唆するが。。。。。。。同じく疑問を感じていた寺島とともに、聞き込みおよび上原幸一について調査を始める小夜子。でも、まったく、何も見つからず。すると、、、内科に勤める吉田春奈(笛木優子)から思わぬ事が!!敬称略全ての真実は、遺体が知っている迷ったら遺体の声を聞く。それが私たち法医学者の鉄則お話自体は、ある監察医、、、でプロファイラーのお話。。であり、良くある作品なのですが。ただ、そこに描かれている“物語”そして真犯人の“動機”が、本当によく作られていて見事なミステリーだったと思います。少し“後付け”の部分があったり、一部、不自然すぎる展開はあっても、結末から逆算すれば、不自然さは消え、流れの秀逸さが見えますね。細かい部分の演出も、緊迫感があり、ホントに面白かったと思います。この局、、、同様の作品を、連ドラで作ることはあるが、こういった丁寧さがあれば、ホントの意味で、ドラマを魅せることができますよね。バランスも良いし。個人的には、これなら、、、連ドラ、、、いけるんじゃ?そんな印象です。まあ。。。俳優さんの好みはあるんですけどね。