連続ドラマJ『三島由紀夫「命売ります」』episode.1
『開業。命売ります』内容何も変わらぬ日常を、普通に送っていたコピーライター山田羽仁男(中村蒼)だがある日、突然、妙な幻覚に襲われ、日常に絶望し、命を絶とうとする。しかし、何をやっても、死ぬことが出来なかった。そんなとき、街で出会った女の言葉で、ある事を思いつく。それは、自分の命を売り物にして商売をすることだった。“命売ります”とう看板を掲げた羽仁男に、行きつけの店の杉元杏子(YOU)は、唖然とする。そして、初めての客・岸宗一郎(田中泯)が現れる。岸は“死ぬところを見させて欲しい”と拳銃と札束を取り出し、拳銃に弾を込めはじめる。一発だけ抜いて。「さあ、死んでもらおうか」羽仁男は銃を手に取り、頭に突きつけて、何のためらいも無く引き金を引く。仕事をする前に、覚悟を見たと言う岸の依頼は、妻・るり子(橋本マナミ)と関係を持って欲しいと。妻には李正道(大杉漣)という愛人がいるという。李は裏社会のボス。その李に見つかり殺されて欲しいと言う事だった。敬称略脚本は、小山正太さん監督は、金澤友也さんもっと、シリアスな物語だと思っていたが。実際は、コミカルな部分もあって、そのギャップが、意外と楽しい。そう考えると。。。物語に、ある種のシュールさを感じるだけで無く。演出のメリハリもあって、なかなかの作品ですね。前作《プリズンホテル》と同じニオイがします。深いですね。こういうドラマって、地上波じゃ手を付けないから、良いトコロに目をつけましたね。