ミス・シャーロック/Miss Sherlock第1話~第8話(最終話)
時間がなかったので、視聴が延び延びになっていたが。ようやく。言わずと知れた。。。“シャーロック・ホームズ”モノである。2人を女性にするという着眼点や、現代にするという部分は、良いと思います。細かい部分まで、かなり頑張っているし、知恵を絞っている。それは、伝わってきます。実際、初回は。。。紹介部分があるので仕方ないとして。前半は、“探偵モノ”としては、雑な部分はあるのですが。まあ。。。見ることが出来ないわけでは無い。後半は、演出が変わったこともあって、雑な部分を上手く穴埋めしている感じ。終わりよければすべてよし。。。ってところだろうか。評判が悪くなかったことも理解出来ます。ただ、個人的には、初回と第4話を除けば、ネタがあまりにベタすぎて。。。正直。。。イマイチ。実際問題、毒物ネタ、ウイルスネタ、そしてラストエピソードは、基本構造は全く同じだしね。大量破壊兵器を変えているだけ。それどころか、初回と第4話以外は、ベタな“2サス”や、“刑事モノ”でもあるようなネタだ。そう。“シャーロック”である意味さえ無いのだ。頭が痛いのは、“縦軸”で盛りこんだネタ。最終的な目的も含めて、一貫性がイマイチで。ほぼ同種の“シャーロック・ホームズ”ネタのドラマである織田裕二さんの部分の《IQ246》の方が、圧倒的に“シャーロック・ホームズ”モノのドラマであるし。作品をシッカリ読み込み、敬意を払っているのが分かります。まあね。そもそも“シャーロック・ホームズ”ネタは、映像化は難しく。よっぽど上手くやらないと。今作のような“2サス”に近くなっちゃうんだけどね(笑)それでも、知恵を絞って上手くやった作品だと思いますよ。正直。これならば。。。同局。。日テレのドラマよりも、よっぽど、良く出来ている(苦笑)いっそ、権利関係を調整して、そのまま地上波で流せば?“シャーロック・ホームズ”だと思わなければ、十分に、視聴に耐えますよ。最後に。どうしても。知恵を絞るのは良いんだけど。重要なのは《知識》ではなく《知恵》《洞察力》などだと思いますよ。情報を盛りこむことで、凄さを出すという“手”も分かりますが。最近じゃ、その程度はスマホ1つあれば、手に入るわけで。そういう意味じゃ、《知識》《情報》を前に出すのは、得策ではないです。だからこそ、難しいのである。本来、いわゆる“犯罪コンサルタント”なんてのも、上手く考え出された“設定”なのは、言うまでも無く。事件性を大きくすれば、良いってモンじゃない。。。ってこと。だから、今作の縦軸は、上手くやっているようで、出来ていないのだ。オシイ線なんだけどね。