大河ドラマ『青天を衝け』第三十五回
「栄一、もてなす」内容アメリカ合衆国前大統領のグラント将軍の来日が決まった。20年来の不平等条約改正を、政府は目論んでいるようだった。そして民間を代表して接待をすることになった栄一(吉沢亮)は、千代(橋本愛)たちに事情を伝えた上で、協力を求める。早速、千代とよし(成海璃子)は、大隈邸を訪れ、大隈綾子(朝倉あき)や井上武子(愛希れいか)たちから、西洋のマナーなどについての勉強を始める。一方で、栄一や喜作(高良健吾)たちも歓迎のための準備をすすめ。。。。敬称略作、大森美香さん演出、田中健二さん第32回から第6章《実業〈算盤〉》編となっている今作。が。。新章が始まってから、主人公は、“何か”を行ったことは描かれているものの。それまでの5章とは違って、淡々と描いている印象が強くなってしまっていた。そもそもの話。“ドラマ”なんだから、派手に盛り上げなければ、印象に残らないんですよね。なのに。毎回。いくつかの事柄を描くだけでなく。それを、淡々と描くモノだから、そこまでの、31回とは違って、盛り上がりに欠けていたのは事実なのだ。だが、今回。1つの事柄に絞り込んでいることもあって、楽しく..面白く、描いている。まさに“ドラマ”である。重要なのは、主人公が偉人だからと言って、主人公の偉業を描くことではない。“主人公の物語”を描くことである。せめて、今回くらい。“主人公の物語”を中心に据えて、徹底的に描いてから、“それ以外のこと”を描いて欲しいです。ってか、今までだって、編集次第で、面白くなったと思いますけどね。。。。