東京ペットライフ

書き飛ばしますが。

君はいま環境的に大変そうだね。
いっぺんに、いろんなことが起こっている感じなのかな。
踏ん張り時なんだろうね。

いまの仕事をほんとうに愛しているならば。

君が言う田舎暮らしの選択、という手は、わたしには親友がひとり遠くに行ってしまうことになるし残念だけど、1つの選択肢ではある。たしかに。

というのも、30代超えて東京の大企業で頑張りつづけるには女の人はほんとうに大変。たくさんの知り合いたちも、20代早々に仕事に疲れて田舎に帰って再就職している。

こちらの大手総合職で頑張ってきた人たちも、仕事が大変な割には女性の昇進チャンスが少ないものだから、生活リズムのペースダウンを目指して転社している人が多いからね。

君が、いまの生活を諦めたくなるというのも、そうした現状を考えれば十分、分かるよ。
ただ、いつも現在の仕事への不満の中心となっている事についての、君のなかの考えや鬱憤について、1つだけ。

いま受け取っている報酬が少なく、他の職種や会社で働いている友人達が妬ましいと君はいう。
同じ残業の多い仕事をしているのに、と。
その嘆きは10年以上、ずっと続いているように思う。

しかし、その多少というのは、現代においてたくさんある仕事のなかでは、その仕事への就きやすさや（間口の広さ、替わりの人材の有る無し）、難しい仕事かそうでないか、引き受けるリスクや責任の大小ということにおいて、そういう価値をもっている仕事をしている、っていうことの鏡ではあると思うよ。

わたしが以前からよく職場で思ってきたのは、1番と2番手の差はすごく大きくまったく異質のものなのだけど、三番手以下にいる集団にはその差がわからないものだ。ってことなのだけど。

やはり、社会や職場で優遇されている人間というのには、それだけの理由があり、3番手以下が想像もつかない準備と努力と結果を持っているということ。
人生観や仕事に対する発想自体が違うと実感する。

私が経験してきた職場は、ほんの一部の業績上位者以外は、与えられるチャンスも資金もわずかだし、競争に負けていると、すぐ左遷されて、露骨な冷遇をされるという環境だった。

何日も会社に泊まり込んで働くのは20代でも40代でも当たり前だし、私ももう何年も盆や正月などもちろん通常の土日連休であっても無縁で、1回も取ったことがなかった。
何ヶ月もの間、一日も休まないという状況など、ふつうにあった。

また、自己アピール、パフォーマンス能力のない人間や体力のない人間は短期間でリストラされて、希望部署に居続けることはできなかった。

会社が育ててくれるのを待っているような指示待ち人間は駄目な人間であって、自分で仕事をとれない人間、作り出せない人間は、すぐに干されたし、相当な厳しい扱いをうけてた。

冷血なことに、なんらかの病気になる人間や、風邪を引く人間には、弱く、駄目な人間という烙印が押されるような職場だったよ。
そういうなかでの、対価としての賃金。やチャンス。
ストレス「料」でもあった。

でも、そういう会社って、たくさんあるのだとおもう。

友人達で報酬の多い人間はみな、似たような、…それ以上の厳しい環境で働いている。
儲かっている会社って、理由があるんだよ。

君が、もし、もっと、いまよりも高度な仕事ができるし重圧にも耐えられるし職場の改善に役に立てるし、賃金はもっと支払われるべき、と思うなら早いウチに転職して競争環境が発達した職場に転職した方がいいと思う。

逆に、もっといまよりも仕事量を減らしたいのなら、自分にとって楽にすすめられる仕事を探した方がいいのだとおもう。

そうしないと、ずっと愚痴を言う生活はこの先も漫然と続くのだと思うよ。
きっと10年後も同じ事で不満を抱えているのではないかな。

適切な位置って、ちゃんとあきらめずに探せばあるのだと私はおもっている。

もちろん。
それは、大変だよ。

けれど、リセットを早くに気づいてやったか、遅くにやるか、やらないか、の差は結局、この人生をしあわせと思いながら過ごせる時間の長短に関わってくると思うのだ。

わたしは。
たとえ大変でも自分は幸せ、と思うタイプだし、そういう風に思って生きたいので、いまは再スタートでヨチヨチしてるが努力を続けようと思う。

結局、自分が幸せな状況ってどうなの？ってことだとは思うよ。
分かっていれば、隣の芝生もそう無闇とは青く見えないとおもうんだ。

まあ。
君の場合は、いまは、特に不安定なときみたいから、ちょっとむしゃくしゃしてるのかもしれないね。
君がはやく「幸せ！」って顔して暮らしてくれるように応援しているよ。

どうどう巡りの悩みが早く解決するといいね。