おとむはんのヲタ道（錬成ちう）

入社して二週間。

おとむより先に採用が決定していた
女子新入社員が本日入社。

入社の順番が違うが彼女はファースト・チルドレン（内定１）。
おとむはセカンド・チルドレン（内定２）という位置になる。

特殊なサービス業と分類されるわが社であるが
ようやく１日の仕事の流れが
わかるようになってきた今日この頃。

こともあろうに午後から
新人さんの教育係に任命された。

「わかる範囲でいいからね。」
と部長は彼女を置いていった。

しかし入社して２週間でおとむが何を
彼女に教えれるんだ？

おとむはん

本日より、

新人扱い解除。

いままで優しかった人たちが
おとむに対して口調が急に厳しくなる。

うろ覚えの事を何も知らない人に教えるのが
こんなに難しいとは・・・。

自分自身がわからないことは
駆けずり回って先輩に聞いて教える上に
与えられた仕事をこなさなければならない。

印刷をまかされて（３回目）教えることに。。。

字の歪みを確認して試し刷りして先輩に
見てもらってから本番印刷の段取りだが
なかなか上手くいかない。

・・・、てか動いてくれない？

・・・・・・。

・・・動け、

動けっ、

動けッ！

動けッッ！！

今、動かなければどうにもならないんだっ！！

・・・だからッ！！！！

動いてよっっっ！！！！！

そんな心境のまっただなか、彼女は

「裏方さんは大変ですね。」

と言い放った。

ファーストとは同じ部門、同じ条件で入社。
でも部門以外の全体の流れを知る為に
雑用もなんでもこなさなければならない。

そのことを教えているのに人事のように言われると
おとむ同じも新入社員なので言いたくは無かったが

「心配しなくても大丈夫。

（お前も同じ立場だろ？）

あなたにも明日から

わが身に降りかかってくるから

人事ではないのよ」

・・・。

(ファースト無言）

つい言ってしまいました。 

しかし、この一言でおとむは会社側の人間になっている
ことに自分で気がついた。

こうして成長してゆくのかな？

ちなみにファーストはおとむより年上だったので
おとむ最年少継続。。。