ひなたのにおい

　あ～あ、、、
　自業自得とはいえ、気分的には凹みます。

　なんであのとき・・・

　車を一時停車させるのに、壁に寄り過ぎたんだな。
　降りるときは、ドアを壁にぶつけないよう、そーっと開けたくせに、
　乗り込むときは何も考えず、勢いよくドアを引いたら･･･

　痛くて呼吸が止まるなんて初めて経験した。
　でも車庫入れしないわけにいかず、左手だけで切り返しもなく
　一発で狭い駐車スペースにバックで入れたぞ。

　出血は少ないけど、出てくるそばから固まる血。流れない。
　押された皮膚は戻らないでグニュリと押されたまま。

　この程度の怪我で病院に行くのは大袈裟か、などと迷っていたけど
　あまりの痛さに便意まで催し、トイレに駆け込んじゃった。
　
　こんなに痛いなんて骨がつぶれたのだろうか。
　不安で過ごすくらいなら病院行こ行こ。
　と、歩いて３分くらいの整形外科に向かった。

　レントゲンでは異常なし。
　でもかなり腫れているので、なるべく使わないように注意される。
　家事はしないように、と。
　「ヤッター！」（←　心の叫び）

　その日の夜は外食、昼間ためていた洗い物は夫にやってもらった。
　でも家事免除を喜んだのも束の間。
　利き手の中指が使えないというのは不便である。
　トイレのときや、洗顔は左手だけで。箸も持てない。
　うーん、結構ストレスたまるわ～。

　昨日は何もする気にならず、でもお米に湧いた虫を取らねば、と
　陽の当たるベランダに新聞紙を広げ、そこにお米をサラサラとこぼし
　割り箸で羽のついた虫とウニョウニョ幼虫をつまもうとしたが、、、
　ああ、右手で箸がうまく使えない！！

　私は本当に昆虫がダメだ。
　だが、箸が使えない。
　しかたなく「素手」でつまんで取った。いっぱい取った。

　その後事件は起こる。

　「絶対、濡らしちゃダメよ！」とナースに言い聞かされ、
　ずーっと濡れないように気をつけていた包帯巻きの手を、
　何の気なしにジャバジャバと洗ってしまったのだ。



　その頃グナは・・・　
　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　笑うとるやないかい！！