カテゴリ:パソピア通信
シニアの備え 老後生活の三大リスクは「お金・健康・孤独」といわれます。 今回は孤独です。 「孤独を楽しむ」という言葉もありますので、心配なのは「孤立」といったほうがいいかもしれません。 内閣府の調査(2012年)では、60歳以上で「孤独(孤立)死を身近に感じる」とするのは一人暮らしで約45%、夫婦世帯でも約15%います。 人ごとではありません。 6年前の調査ですが、今でもあまり変わらないと思います。 孤立しないで元気に暮らすためにはどうしたらいいのか。 その秘訣は「キョウイク」と「キョウヨウ」とよく言われます。 教育と教養ではなく、 「今日も行くところがある」「今日も用事がある」です。 言い換えれば社会に居場所がある、自分の出番があるということではないでしようか。 ところが、60歳以上の人に地域社会への参加を聞いた内閣府の別の調査(13年)では、参加したい活動があるにもかかわらず、実際には参加していない人がかなりいるという実態がうかがわれます。 そうした活動に参加している人は、よかったこととして「新たな友人ができた」「生活に充実感が生まれた」「健康や体力に自信がついた」「お互いに助け合うことができた」などをあげています。 満足感は高いようです。 いつでも楽しめる私達です。なにをしようかな・・ せっかくの参加したいという思いですから、ここは思い切って第一歩を踏み出してみませんか。 きっかけがないということかもしれませんが、その気になれば行政のタウン誌、地域の掲示板などでの誘いはいくらでもあると思います。 (信濃毎日新聞より) 幸福の王子 19世紀英国の作家オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」は、王子の像がツバメに頼んで、像を飾る宝石を貧し人たちに与える物語だ。 ツバメは渡りの機会を逃して死に、像も町の人達に溶かされる。 無償の愛のはかなさや尊さを感じさせる名作だ。 有島武郎はこれを再生と再会の物語に「ツバメと王子」に翻案した。 ツバメは王子に「来年また会おう」と説得されて南に渡っていく。 像は寺の鐘になって涼しい音を響かせる。 軒下に巣をつくり、日本では幸運を呼ぶとされるツバメ。 有島も死なすのは忍びないと思ったのだろうか人々の期待に応えているのか、ツバメは日本に渡ってくる夏鳥のトップバッターでもある。 暖冬傾向が続いた今年は例年より1週間程度早く各地から目撃情報がもたされた。 子育ても既に始まっており、餌になる虫を求めて空中を素早く飛び回っている。 幸運を呼ぶとされる理由には諸説ある。 農業の害虫を餌にしていること。家の様子をよく観察して、人の出入りの多い店や家で巣作りするため千客万来で商売繁売につながる・・などさまざまだ。 風通しがよい家を選ぶので病人が出ないともされる。 今年もツバメは、我が家の前の池で餌をさがして、毎日、飛び回っています! 最近はツバメを見る目も変わりつつある。 フンが嫌われ、巣が取り除かれることも。 数年前の調査では4割の人が数が減ったと感じていた。 多少の迷惑を我慢できなくなっているのは余裕のなさの表れなのか。 宝石を運んでこなくても、その子育てを見守ればいとおしくなる。 (斜面より) 2018年6月発行 編集:幸峰 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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