天神房丸新でランチ、万作&戸隠で夕食
朝から鹿児島出張。私は鹿児島県は初体験。昼飯はお客さんに天神房丸新(鹿児島市東千石町8-22 099-222-4565)と言う店に連れていってもらった。コンクリート打ちっ放しのモダンな内装で、小上がりの座敷もある。三色もり(さらしな、せいろ、田舎)は、喉越しも良く、いかにも石臼挽きらしい上質の蕎麦だ。白雪と名づけられたさらしなはとことん白く、せいろは斑点状の色合いの蕎麦、そして田舎とどれも美味しい。この季節の蕎麦でも美味しいのだから新蕎麦の季節にはさぞかし旨かろうと思わせる蕎麦だった。地方の蕎麦屋は得てして蕎麦は美味くても蕎麦汁がイマイチという店が多いがここは深みのあるしっかりした蕎麦汁でいかにも江戸っぽい蕎麦で、旨い。天婦羅も軽い衣で香ばしく仕上がっており上質。甘めの薩摩揚げも美味しい。良い店だった。鹿児島から宮崎に移って、ミーティングをこなした後にお客さんと夕食。前回宮崎に来た時に入れなかった万作(宮崎市橘通西2-5-19 0985-24-2823)を予約してくれていた。繁華街から寂しい細道に入ったところにある古い民家のような店構えなのだが、内装は改装したらしく新しい。鶏肉版の肉じゃがとも言えるうま煮(480円)はしっかりした味付けだが濃すぎることなく、しかもじゃがいもがホクホクしていて美味しい。串焼(540円)は、豚のタン。これが2串もあってボリュームたっぷりでしかもめちゃうま。豚のタンがこんなに旨いとは知らなかった。そしてメインのもも焼き(1,900円)。3人で食べて丁度いいくらいのたっぷりの量でこれが香ばしいだけでなく、歯ごたえがしっかりしていてマジで美味しい。大根おろしで食べても、ガーリックパウダーで食べても、もちろんそのままで食べても旨い。 前回利用した萬歳亭よりもメニューは極めて限定的だが、安くて旨い店だ。ちなみにメニューに冷や汁はない。万作で十分すぎるほど腹いっぱいになったのだが、〆にうどんを食べに行くと言われついていった。ちょっと歩いて辿り着いたのは戸隠(宮崎市中央通7-10 0985-26-2872)といううどん屋。宮崎の夜は、こちらの釜あげうどん(550円)で締めるのが王道なのだそうだ。何でも、一次会で食べて、二次会で飲んで、その後の締めで来る店だそうで11時過ぎに満席になるという。私たちは9時頃に入ったのでまだガラガラで、大衆食堂のようなだだっ広いフロアに飾り気の無い木製のテーブルが並ぶ。そしてこの釜あげうどんは、どんぶりに2mm程度の太さの独特なうどんがたっぷり入っていて、このうどんが讃岐とは異なる柔らかめのうどん。つけ汁は、柚子の風味の加わった甘めの汁で揚げ玉がいっぱい浮いている。このつけ汁がこの柔らかいうどんに非常に合うのだ。最後には丼の湯につけ汁を入れて飲むのだが、これもさっぱりして美味しい。なかなか癖になる味だった。もう動けない状態になって、今夜の宿泊先シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに向かう。このホテルはご存知のとおりバブルの遺産のようなホテルで、現在はリップルウッドが保有しているのだが、相変わらず採算的には厳しい状態が続いているようだ。びっくりしたのは、シティーホテルだと言うのに荷物すら運んでくれないこと。よって部屋の機能の説明は一切なし。巨大なビジネスホテルのようなサービスだ。こんなサービスでは仮に休暇で着ても幻滅だろう。変なSPAをつくるくらいならもうちょっと従業員を増やしてサービスに力を入れた方がいいんじゃないか。しかも立派な施設の割にはLANが使える部屋も限られているようで、使える部屋に替えてもらったが、仕事で使うにはきつい。一方、部屋はマジで広く、今日は既に真っ暗なので見えないが眺めは最高なのだそうだ。あまりに広すぎる吹き抜け(しかもガラス張り)は、さぞかし夏場の空調コストがかかるだろうと誰にでも予想でき、維持コストを考えないホテルの典型のような施設だった。レストラン・飲食店blogランキングへ!料理・グルメブログランキングへ!