ガマ
あいつと出会ったのは、真夏日の朝だった。朝のひとときは、清々しい空気を吸うことが出来るものの、日の出とともに禍々しいまでの暑さがジリジリと迫ってくる。そんな夏の日の朝。お、何かいる!カエル?ガマ蛙。生ガマ、水族館以外では、はじめて見た。うーん。威風堂々。イボイボイボな表面。歩いて逃げるガマ。お、遅い・・。デジカメで何枚も接写。しかも、溝の前で何か考えてるし・・・。(溝の幅 25cm強)お、お前、飛ぶのか?長いこと考えてるけど・・・。その腹で。。結局。ぴょん!ボチャン!!果敢にトライしたものの飛べず、見事に落下。前足すら届いてなかったよ、お前。どうせ、上がれないだろうから、救出。なんなく手で掴み取るとあ~れ~!おやめになって!!と、暴れもせず。すぐに観念して目を閉じた・・。こらっ!!そんなことでは、乙女の貞操が守れんではないか!!って言うか、どうして?どうして自然界で生きていけるの?こんな愛嬌のある蛙は、初めてです。だから、数が少ないんだろうね。あんまり、見かけないもの。溝の向こう側に放すと、何事もなかったかのように田んぼの方に、のそのそ歩いていきました。長生きしろよ。