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トモが覗いた‘フィリピン’ ~交換留学体験レポート~

トモが覗いた‘フィリピン’ ~交換留学体験レポート~

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トモ 1981

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日本/フィリピン・国… Daddyジャンさん
Dec 26, 2004
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カテゴリ:フィリピンを知る
 今、大学はクリスマス休暇です。
 クリスマスはフィリピン人にとって最大のイベント。日本で言う、お正月のようなものでしょうか。
 僕の住む寮も、フィリピン人は皆、実家に帰省してしまい、ガランとしています。

 さて、私はこの休暇を利用して、フィリピン南部の島、ミンダナオ島のダバオ市(フィリピン第3の都)に一週間滞在してきました。

 では、この島について2回にわたりレポートしてみます。
 まずはミンダナオの現状です。

1.ミンダナオ島は危険?!

 国民の8割以上がキリスト教カトリックであり、敬虔なクリスチャン国として知られるフィリピンだが、実はイスラム教徒も5%ほどだが存在する。そのイスラム教勢力が集中しているのが、今回訪れたミンダナオ島だ。この島では政府との間の宗教対立が絶えることなく続いていおり、情勢は不安定だ。
 国軍による空爆と、それに対するイスラム過激派組織アブサヤフやMILF(モロ・イスラム解放戦線)による誘拐やテロ事件が頻発し、和平協定を模索するも、いまだに解決の道筋が立っていない。
 日本の外務省もこの地域に対して、「渡航延期勧告・渡航是非の検討・注意喚起」などの危険情報を出している。

 当初、私はミンダナオ島中部のコタバト市で12月18日から開催された、「第三回ミンダナオ国民平和会議」に参加する予定だったが、偶然にも出発の4日前に、南部の都市の公設市場で死者のでる爆破テロが起こった。これにより一気に緊張度が高まってしまい、会議への参加は断念せざるをえなかった。(後から聞いた現地の人の話では、今回のテロはイスラム過激派によるものではなく、単にギャングの抗争ではないかということだった。)

 このように実際に事件は頻発しており、危険な地域であることは否定できない。だが現地に詳しい人によれば、「危険度」は一様ではなく、ダバオ市などは比較的安全だということだ。特に危険な地域は南西のスールー海やその海に面した地域だという。ここは陸路での移動は絶対に避けるべきだと言われた。

ムスリムの子供たち
「ムスリムの子供たち」ダバオのモスク前で



2.フィリピンの「大義なき戦争」? 
 争いの構図を整理すると、フィリピンにおける「キリスト教とイスラム教の争い」・「テロとの戦い」と捉えることが出来る。現在、混迷を極めているイラク情勢とも重なる部分があるが、実際、昨年5月から始まったアメリカのイラクへの攻撃以降、フィリピン政府によるイスラム過激派組織への攻撃もまた強まっていったと聞く。なぜ政府は彼らを攻撃するのか?
 
 フィリピン政府は、ミンダナオ島のMILFを、9・11テロを実行したとされるアルカイダや、アメリカ政府にテロ組織として認定されている東南アジアのイスラム系組織ジェマーイスラミヤ(JI)と関係があると断定して、アメリカの「テロとの戦い」の後ろ盾を背景に攻撃を強めてきた。
 
 だが、MILF側は関係を否定しており、「意図的にテロリストが潜伏しているとでっちあげて、我々の拠点を攻撃している」と政府を非難している。
 
 「ミンダナオは森林や天然資源(石油・石炭・鉱産物など)が豊富で、大きな利権が見込まれる地域。政府がそれらを手にしたいがために、邪魔なイスラム勢力をアメリカの後ろ盾があるこの時期に追い払おうとしている」と考える人も多い。
 ちょうどアメリカがテロ撲滅を掲げる一方で、石油利権獲得、軍需産業育成を目論んでいるのと同じような構図だ。

 先月末にも国軍によるテロ組織の拠点を狙ったとされる空爆があった。「戦争の大義」があるにせよ、ないにせよ、ここでもイラクと同じように多くの民間人が犠牲になっている。家を追われ、厳しい暮らしを強いられている人が数多く存在している。 
 
 そして何よりも問題だと感じるのは、このフィリピンの地域紛争を、‘単なるイスラム過激派による反乱’と片付けてしまい、関心が払われていないことではないだろうか。
 
 今までにも何度か訪れたことがあるが、今回の旅でもダバオ市のモスク(イスラム教寺院)を訪れた。
 
 モスクに行き、ムスリムの人たちと接して、いつも感じるることがある。
 彼らに対する自分の中の‘固定観念’だ。
 「イスラム=あご髭=狂信的信者=テロリスト」とイメージだけで勝手に悪い方向に考えてしまっている自分がいる。

 「メディアを通じてではなく、実際に自分の目で確かめてください」。昨年、東京・広尾にあるモスクを訪れた際に、サウジアラビア人ムスリムの方に言われた言葉を再び思い出した。

 私たちにとって馴染みの薄い分、ムスリムに対するイメージは、どうしても受け入れがたいもの、いや、否定的なものになってはいないだろうか。

 もし、もっと多くの人がミンダナオ島のイスラム教徒に対して関心を寄せることが出来れば、お互いの懐疑心は薄れ、和平への道は徐々に見えてくると思うのだが・・・。

 
 *フィリピンのメディア集をUPしました。フィリピンの新聞、テレビ局のホームページです。ぜひ一度見て見て下さい!


















 
 
 
 

 

  





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Last updated  Feb 1, 2005 03:32:20 PM
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クーオン@ フィリピン大学の学生さん そちらの大学のフィリピン人学生さんで、…
コル@ 凄く面白いレポートでした! こんにちは、UPの事がよくわかり、素晴ら…
ぬん@ 留学について質問です こんにちわ^^ 初めてコメントさせてい…
海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/l2ao5g4/ 俺…
お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/39jtsux/ ちょ…

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