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さて、昨日はインドネシアに旅したことを書きましたが、ご存知のように、ちょうど津波がインド洋を襲い、被害が拡大している時期でした。友人からインドネシアの状況について聞かれたので、ちょっとレポートします。
(ちなみに、ここフィリピンでは直接の被害はありませんが、旅行や就労先で犠牲になった方はいます。隣のライバル校アテネオ大学の学生一人も休暇をタイで過ごしていた際に被害に巻き込まれ亡くなったとういう事です。) 現地はというと、メディアは連日、被害状況を伝え、亡くなった人々を悼むニュースで持ちきりでした。 年越しを偶然、旅行中に知り合ったインドネシア人の家で向かえたのですが、彼の話では「新年の祭りや花火などのイベントは自粛で、例年とは雰囲気の違う年越し」と話してくれました。 彼はインドネシア国家開発庁で働く公務員という立場だったので、「現地の人のために十分な政策を考えていく必要がある」と神妙な面持ちでした。 とはいうものの、東西に長いインドネシア。スマトラ島とは別の島であるジャカルタやジョグジャカルタでは、直接の被害はなく混乱という状態ではありませんでした。 この災害が起こった際、「僕にもなにかできることはないか」と思いたち、目的をただの旅からボランティア活動に切り替え、バンダアチェ近郊に近づこうとしましたが、飛行機は全て欠航。 それでも家族の安否を確認しようとする人が大勢おり、予約も満員の状態でした。(これを逆手に何倍もの値段で航空券を売ろうとする不謹慎なダフ屋まで現れていました。) 時間のかかる陸路を除きインドネシア国内からは行けないということだったので、マレーシア・ペナン島まで行き、そこから国際フェリーでスマトラ島まで行くルートも試みましたが、これも欠航でした。 あまり取り挙げられませんが、このペナン島も被害があり、数人が亡くなっています。 僕が訪れた時は氾濫した状態はすでになく、落ち着きを取り戻していました。ただ宿を経営しているおじさんは、「観光客が急激に減ってしまい、経営が厳しい」と話していました。マレーシア有数のリゾートでもあるため、経済的なダメージは大きいようです。 単に目に見える被害だけでなく、経済的な損失や今後の各国の復興にかかる費用を含めて考えると、負担は相当のものだと実感しました。 話は戻りますが、このようにマレーシアルートも絶たれ、NGOなどのあても無しに非常事態地に行くことは難しいことを思い知らされました。 心残りもありましたが、次第に津波被害の規模が明らかになるにつれ、「専門知識も何もない今の自分にできることはない」と自分の認識の浅さを痛感。改めて現地に向かうことは断念しました。ただの交換留学生という身分上「自己責任」も持てないですし。 ここフィリピン大学の留学生寮にはスマトラ島出身のインドネシア人の友人もおり(家族は無事とういう事です)、やはりただの他人事とは思えません。なんとかしたいとは思いますが、今は義援金や衣服を送るのが精一杯。ただただ無力さを感じます。 今回の災害では、犠牲者は20万人以上にも上り歴史的大惨事と言われていますが、ご冥福を祈るとともに、今後の復興に自分の出来る限りのことをしたいと思います。 現在の直接の被災者の支援だけでなく、各国の今後の経済全体にも考慮した国際支援が必要だと今回の旅で感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 18, 2005 07:04:30 AM
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