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「フィリピン3都市で同時爆破テロ!」
こんなニュースが2月15日の新聞に出ていたのはご存知だと思います。 事件の概要をお伝えすると、バレンタインデーの2月14日、午後6時40分から7時40分にかけて、マニラのマカティ市、ミンダナオ島のダバオ市、ジェネラルサントス市で爆破テロが相次いで発生し、少なくとも死者11人、負傷者150人に上る被害者が出ました。「大統領へのバレンタインプレゼントだ」というイスラム過激派アブサヤフからの犯行声明が出されています。 爆破があったマカティ地区は,前日も遊びに来ており、また4日前にも友人たちと爆破があったポイントで待ち合わせをしていたので、とても身近な場所でした。事件に遭わなかったのは運が良かったという思いもします。 2003年の三月にミンダナオ島のダバオ国際空港で爆弾テロがあって以来、大きな事件もなく済み安心していたのですが、実に残念です。 マニラ・マカティ市の高層ビル群。東側に事件のあった商業施設の密集するエリアがある。 事件当日はちょうどバレンタインデーで、お花をもった女の子も多く、世間はハッピームードそのもの。 フィリピン大学構内でも毎年恒例のお祭り‘UPフェア’が始まった初日でした。 ですが今回の事件で一転、人ごみは危険ということで会場もギスギスとした雰囲気になってしまったようです。 連続テロはイスラム過激派アブサヤフが犯行声明を出しているということですが、これは 現在、フィリピン南部スールー州で続いている国軍とイスラム組織との大規模な交戦が原因のようです。 すでにこの戦いは死者が双方で80人以上を出す状況にまで発展しているということ。 連日報道されていた交戦が、首都圏を巻き込んだ無差別報復テロになるとは思いもよりませんでした。 さて実は、テロが起こる2日前にもフィリピンの日本大使館近くで爆弾が発見されるという事件がありました。この時は警官が、不審なバックに入った爆弾を運よく発見し、無事に処理できたということです。 「フィリピンに潜伏するイスラム組織JI(ジェマ=イスラミア)などがアメリカ大使館などを狙ったテロを計画している」との情報も以前からあっただけに、‘テロとの戦争’に対し米国に追随する日本も、狙われる危険性がゼロではないでしょう。 日本大使館を狙ったこの事件と今回の連続爆破テロとの関連性は今のところないようですが、イスラム組織アブサヤフとJIは‘テロの共犯’という報道もあり、もしかしたら日本が被害を受けていたかもしれません。 (「フィリピンのイスラム教」については12月26日の日記にも少しレポートしたので参考にしてください。) ・・・こんな書き方したくなかったんですが書いちゃいました。 日本でフィリピンに関するニュースが強調されるのは、テロや犯罪事件ばかり。もっと他の側面も知って欲しいという思いで、ブログを書いているのですが、やっぱり負の側面ばかりが目立つものになってしまいます。どうしたもか・・・。 もっとフィリピンを好きになるような楽しいネタを届けられるように頑張ります。それでは。<終> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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