テーマ:今日聴いた音楽(75618)
カテゴリ:毎日のくらし
U2の初日公演、行ってきちゃいましたよ。ニヒヒ。
U2との出会いは、さかのぼること20年近く前のこと。 中学の時、近所にいわゆる不良兄弟がいまして、親もそっち系の方で、 学校には行かないし、中学生なのに日雇いで働いてるし、 バイク乗ってるし、という札付きさんたちでした。 弟のほうと仲が良かったわけでもありませんが、 なぜか音楽の話題で盛り上がることがあり、 (私の得意ジャンルはクラッシックとヘヴィメタ、彼はパンク×) そんな彼が、ある日、興奮した様子で私を呼びとめ、熱く語りました。 「なあ、オレ、すげぇ音楽見つけちゃったよ!!」 それがU2でした。 その後、彼の一家は夜逃げ同然で家を出てしまい、 (父親が刑務所に入り、兄弟は施設に行ったと風の噂に聞きました) その後、会うこともありませんでしたが、ぶっきらぼうで口数の少なかった 彼が、興奮冷めやらぬ様子で熱く語るU2の音楽は、確かに何か 今までのロックとは違うものを感じました。 そして十数年後、OLをしながら、夜、音楽ライターの養成学校に 通うようになり、そこで卒業論文みたいなものがありまして、 U2を書いてみることにしました。 彼らのバイオグラフィーを調べ、デビュー76年の初期から現在に至るまでの 音楽の変遷を粒さに調べました。 彼らの背景にあった、アイルランド人としての歴史、支配される側の苦悩、 反戦や世界平和への強い訴求力に、音楽とはこんなにすごいメッセージを 人々の与えられるものだったのか、と、ひたすら驚愕・・・・。 そしてめでたくボノ(vo)教に入信、今に至ります(笑)。 きのうのライヴでは、オペラグラスを持参するのを忘れましたが、 18列目という素晴らしい席がたまたま取れたため、 肉眼でバッチリ、憧れのボノさまを心ゆくまで堪能できました。 ちょっぴり太っちょになっちゃったけど、セクシーな歌声はもちろん健在、 粋でハイテクな演出も例によって、ものすごいものでした。 チケット1万5千円はしょうがないか、と思える演出です♪ 大きなスクリーンには、世界人権宣言(前文は飛ばし第一条から観てね)が日本語と 英語の両方で映し出され、 「ほっとけない、世界の貧しさ」 にボノに勧められるがまま、ケータイから空メールを送ると、 なんとフィナーレでは巨大スクリーンに 自分の名前が映し出されるという、粋な計らいも☆ ギターのエッジはこの世界人権宣言についてこんな風に語っています。 「世界で最も偉大な文学作品である」と。 きのうボノは阿部首相のところに出向き、貧困撲滅への協力をお願い したそうですが、そういうことを照れもせず、堂々と生涯をかけて 訴え続けている彼らの姿には、ほんと、頭が下がります。 音楽が人の輪を繋いでゆく姿をリアルに目の当たりにし、 とても幸せな気分になりました。 メンバーの家族が病気ということで、 一度は無期延期となった今回のツアーですが、 諦めずに待っててよかったです。 (一時は奈落の底に突き落とされた気分になったりもしましたが) 今回のアジアツアーの日本は埼玉公演だけ。 全国のU2ファンには不便な場所だったかも知れませんが、 東京ドームや横浜のアリーナよりは数段、サイタマのほうが 音響設備が整ってはいるので、サウンドははるかにいいです。 もしまだ行こうか行くまいか悩んでいる人がいたら、 ぜひ出向いてU2からの熱~いメッセージを生で体感して欲しいなぁと思います。 ブラッディ・サンデー ↑学ラン姿の若かりしボノさまの姿が拝めます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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