その日の気分　Vol 2

ヘルパーを生業にしてからもうすぐ１年
数々の失敗、社長との大喧嘩を経て未だにのさばってる私
友人達より２０年以上も遅れて就いたこの仕事
友人達は、管理職だったり、ケアマネだったり、社会福祉士だったりという中、
若葉マークキッチリ付けてる私

介護保険のことはチンプンカンプンだし（そろそろ覚えろと言われそうだな）
思いっきり墓穴掘るし、主任に怒られてばかりの私だけど

「辞める人は止めないよ」

と言ってた主任が

「辞めるなら人が増えてからにして」

と言ってくれるようになれました
（これっていいのか？？）

生まれて物心ついたときには父方の祖母は脳溢血で右半身が不自由でした
だけどそんな祖母が大好きでいつもいつもくっついてた私

大好きな一枚の写真
笑ってる祖母の周りを嬉しそうに走り回ってる幼い私

母に罵声を浴びせられても黙っていた祖母
悔しかっただろうな・・辛かっただろうな・・・
今なら庇ってもやれたし守ってもやれたのに・・・
何もしてあげられなかった
亡くなったのは私が中３の時・・・

母方の祖母は小さくて腰が曲がっていました
成績優秀な孫だけを可愛がる祖父と違って祖母は優しく接してくれました。
電車に乗ってくる祖母を迎えに行くのが私の仕事
ゆっくりゆっくり手を繋いで家まで歩きました。
心臓発作で私が大学３年の時に逝ってしまいました

ケアをしている爺ちゃんも婆ちゃんもとっくに二人の年齢は超えています。

祖母達と重ねて仕事をすることがいいことなのか悪いことなのか
そこのところはなんとも言えません
だけど、お年寄りと一緒にいて違和感を覚えないのは祖母達のおかげだな・・・
って思います。

大好きだった婆ちゃんＹさんが逝き、末期ガンで毎朝待っていてくれた爺ちゃんＳさんも逝き、もっとなにかが出来たのではないかという後悔と「甘えさせてくれてありがとう」の気持ち

「来るの楽しみにしていたんですよ。愛菜恵さんと私が話をしていると後でヤキモチ妬いてねぇ～」

主任とお線香をあげに行ったときの娘さんからの嬉しい言葉

「ここに来るようになってから彼女はヘルパーとして自立出来たのだと思います」

主任の言葉
ヘルパーを辞めようとしていた去年の夏
救ってくれたのはＹさんでした

一緒にいることで癒されてるのは私。

「もうすぐ１年ですよ。いやぁ～よく続きましたねぇ～」
「もう新人じゃないんだからねしっかりしてよ」
「へいへい」
「大丈夫なのぉ～？」
「ははは・・・わかんないっす。期待されても困ります。私ですもん」
「まったくいつになったら自信もってケアが出来るのかしらね  」

主任呆れ顔（笑）
自信と自惚れは紙一重

だけど・・・

「仕事してるお母さんってカッコいい」

そう、子ども達に思われたら最高だな・・

そしてやっぱり祖母達にしてあげられなかったこと
してあげたいと思います