その日の気分　Vol 2

一通の手紙が旦那に届きました

封筒の裏には女の人の名前
そしてカッコ書きで（Ｈの母）と書いてありました

旦那は大阪なので、早速電話

「あんた宛に手紙来てるよ。○○さんの母って書いてある」
「なんだ？なんでアイツのお母さんから手紙なんだ？中身確認して教えて」

嫌な予感がしました
開けるのを躊躇ってしまうほど嫌な予感がしました

「前略～大変お世話になりました。息子Ｈは～中略～11月○○日他界致しました～後略」

１年あまりの闘病生活を送り他界したという訃報でした

彼は、旦那の元部下だった人です
まだ３０代になったばかりのはずです
退社はしましたが、旦那が紹介した他の会社で頑張っているはずでした

会ったことはないけれど、そういえば旦那は彼のことでいい意味でも
悪い意味でも悩んでたような気がします

「癌で亡くなったって・・・○○日に・・・」

「え？？」

電話の向こうで旦那は絶句していました

「初七日が済んで手紙くれたんだね。帰ってきたらお線香上げにいったらいいさ」


まだ若い息子の闘病生活を支え、力尽きて逝ってしまった息子の死を
かつての上司である旦那に手紙を書いてくれたお母さん

どんな思いで手紙を書いてくれたのだろう
どんなに悔しくてどんなに悲しいんだろう

気持ちだけ・・・花を贈りました

命ある事の幸せを感じます

今・・この手から子ども達がいなくなってしまったら・・・・
きっと私はおかしくなる

「絶対お母さんより先に逝かないでね」

ギュッと抱きしめた腕の中で

「苦しいよぉ～～そんな事あるわけないじゃん」

チビが、グフグフ笑いました

これから日に日に増してくる寂しさに、彼のお母さんはどうやって耐えるのだろう
同じ子を持つ母として
やるせない気持ちになってしまいました