姉ちゃんを大学まで迎えにいったらドヨヨ~ンとした顔で車に乗ってきました
「どうした?」
「資格取れない」
カリキュラムを決める際、しっかりと見て決めたはずが
単位が一つ取り忘れて、その資格を取るとすると卒業が1年伸びてしまうことが判明
ついでに資格で取らなきゃならなかった保育士の講義を卒業単位で取ってしまい
これまたヤバい状態な事が判明
1年次で取る最低ラインを大幅に越え、1年次に取れる単位ギリギリまで講義を受けてる
姉ちゃんにはこの上ないショックだった模様
「別にいいじゃない?遊びまくって大学に行ってない訳じゃないし、大学はあくまでも
気持ちと身体のリハビリで入ったんだから・・・・
失敗はしたけれど、諦めて他の道も考えてみようよ」
「マジあり得ないし・・・大学行ってる意味ないし・・・あんなに注意してたのに・・・」
「あのさ・・世の中学歴だけ欲しくて行く人だって多い。姉ちゃんにとって大学生活は
卒業するだけでも価値があると思うよ。完全じゃない心抱えて頑張ってるんだから」
そう・・・みんな忘れているけど姉ちゃんの心の風邪はまだ完全に治ってはいない。
自業自得でしょ・・・そういう人もいるかもしれない
過保護って思う人もいるかもしれない
だけど
心の不安が体に現れてバランスが取れなかったことが何度あったことか・・・
それを大学に入ってから少しずつ自分の力で解決してきた
ミスはミス・・・だけど、その事を責めるつもりは私も旦那もない
多分・・なんの障害も彼女の中に無ければ責めるだけ責めていたのかもしれないけれど・・・
彼女は自分のミスを責めていました
そして吐き捨てるように
「資格取れないから大学辞める!」
その言葉にブチギレた私
「お前な~飲み会断るみたいに簡単に辞めるなんて言葉言うな!
そんなに簡単に辞めたい大学なら初めから受験するんじゃねぇ!!
周りに迷惑掛けて先生に助けて貰って苦しい思いして頑張って入った大学だろ?
資格取れないぐらいで意味ないか?
元はといえばあんたのミスでしょ?辞めきゃサッサと辞めろ!
お父さんとお母さん、みんなの気持ちがわからないんならとっとと辞めろ!
お母さんがさっきいった言葉の意味が理解できないなら大学なんて行かなくていい!
お前にとって大学は意味がなかったんだろ?意味がないんだろ??
勝手にしろや!!」
思いっきり捲し立てました
ねえちゃん・・・ボロボロと涙を流しやがて過呼吸に・・・
「過呼吸になんかなってるんじゃねぇ!!」
鬼だ・・・
ま!状態見てすぐ落ち着くと判断したからなんですけどね
すかさず大将が部屋に籠もった過呼吸姉ちゃんのフォローへ・・・
まもなく
「拒否られた」
とリビングに降りてきました
「ほっとけ!すぐ降りてくるよ」
大将を拒否できるのなら大丈夫
程なくして泣きじゃくった姉ちゃんが降りてきました
「ごめんなさい・・・Sちゃん(彼氏)に怒られた・・・お母さんに謝りなさいって」
どうも、姉ちゃんが泣いて電話したら事情を聞いた彼氏が
いきなり怒ったみたいです(笑)
「焦ることはないんだよ。失敗も役に立つ。もれなくついてくる資格でも資格は資格。
あんたは大学に行ったこと自体に意味がある。心のリハビリなんだから
それだけは覚えておきなさい。あんたが普通に高校生活を送っていたら
お母さんはきっと許さないと思うけど、普通に高校生活していたら大学に行きなさいとも
言ってないと思うよ。
教務課に行って相談しておいで。それでダメなら仕方ないさ」
「うん・・・・」
真面目すぎるほど真面目すぎる性格が姉ちゃんを追いつめる
困ったもんです
落ち着いた姉ちゃんは、笑ってテレビを観ていました
薬を飲むことなく落ち着きました
頑張れ頑張れ
ちゃんと認めているんだから・・・・・
親ってのは切ないです・・・・