その日の気分　Vol 2

久しぶりに大将と長電話・・・

「あのさぁ～、このクソ忙しいときにおかしくなりそうだったよ・・・」

いつもの爆笑ネタかと思っていたら、とんでもない事態
大将が中傷誹謗の矢面に立たされていたと・・・

「なに？なんで？」
「しらねぇ～わったく、そういうことが、起きてたことすら知らんかったって」

どうも・・・留年組と現役組とのバトル・・・
その中で、大将とＨちゃんが悪口を言っていたとの噂が立ち、孤立したと・・・
ついでに、遅刻常習犯の出席を誤魔化す手伝いをしなかったとかの話に発展し・・・

「・・・でどうなのよ？」
「頭に来たし、電話来たりしてグチャグチャさ！・・・で、面と向かってクラスで話し合い。
”これから話し合いますから”って強制的。言い方だね。”話し合いますか？”じゃ逃げられる。」
「解決したのか？」
「まぁね・・・わかってくれてた人もいたし、大学と違って遅刻の誤魔化しなんか自分も危険な目に遭うわけさ・・一度や二度ならなんとかなるけど、常習犯だよ。自分で努力もしないで人甘えて”仲間意識がない”ってバカじゃね？いい迷惑！」

「だけどさ、大丈夫なの？お前の言ってることまちがってはいないけど」
「誤解は解けた。いつも可愛がってくれる人からも電話貰って”頑張ったね”って言って貰った。」
「そうか・・・」

姉ちゃんの時と重ねた・・・

「私はね・・姉ちゃんと重ねたんだ。姉ちゃんは負けたけど、私は負けてらんないと思った。
私はＨが一緒だったけど、一人だったらわからない・・・姉ちゃん苦しかったと思う。」
「アイツはアイツなりに頑張ったんだよ。あの時・・・お母さんが気づいてやれなかった・・理解してやれなかった」
「まぁ・・歳ばっかり食って、中学生でもわかることわかってないんだから始末に負えないわ。”思ったことは直接本人に言います。陰でゴチャゴチャ言いません！”って言ってやったし」
「強いわ・・・あんたは・・・」
「違うよ・・・姉ちゃんのようにはなりたくないって意地だね・・自分が悪くないのに負けたら悔しいじゃん」

やっぱり強い・・・
かなりしんどかった様子は話していてわかる
きっと悔し涙も流したに違いない

「あんたさぁ～つぶれるまで頑張らないでよ」
「わかってるって。こんな事で負けてたら、看護士なんかしてらんないってさ」
「確かに」

姉ちゃんと自分を重ね、必死で耐えていた姿を思うと辛かった。
でも、大将の生まれつきの性格が助けてくれたのだとも思っている。

「結構人見知りだから、誤解されることも多いし、それで不愉快な思いをさせたことに対してはちゃんと謝ったけど、陰でありもしないこと言われるのは嫌だ。先生が”人に傷つけられた傷は、人でしか癒されない”って言ってた。確かにそう思う。だけど、いい大人が”わけわかんないし”って言ってるのを聞いて”こいつらバカか！”ってマジで思ったし・・・いろんな人いるからね・・・いい勉強になったよ。」

マイナスをプラスに替えるのが大将の得意技
きっと私よりずっとずっと強い・・・

「だからさぁ～携帯代きっと高いんだ・・・オーバーした分は払うから」

大将、携帯代が気になる様子
そこか？重要なところは・・・・思わず笑ってしまう

「くだらない事で振り回されたよ。ま！心配ないけどね。」

こいつって・・・・惚れてしまいそうだぁ～～