その日の気分　Vol 2

重なるときは重なるもんで・・・
今日は二人勤務だから余裕だなぁ～日曜日だし
な～んて職場に着いた勤務３０分前
早番の兄ちゃんがバタバタしてる

「おはよ～どした？」
「尿漏れ！しかも二人」
「ありゃ！手伝う手伝う」

大急ぎで着替え

「母ちゃん、バイタルお願い。こっちは俺大丈夫だから」
「はいよ～」

・・・で、婆ちゃんの部屋へ・・・

「おはよ～ございまぁ～す」

ん？この臭いは？あそこに転がってるのは何だ？

ひぇぇ～～～～～～

便です・・・床にぽろりと落ち、その上トイレまで線が・・・・
スリッパにはしっかりとこびりつき乾燥
まぁ、バイタル測ったら拭くか・・・ぐらいの軽い気持ち

「どうしたの？おなかの調子悪い？」

ほぼ自立のアルツの婆ちゃん、

「なんともないよ」

にっこり・・・で、んじゃぁ～って布団とちょこっとめくったら
強烈な臭いとともに現れたのは・・・・・・

「間に合わなかったんだねぇ～ボタン（ナースコール）押せば良かったのに～遠慮しちゃったかな？気持ち悪いよね・・・着替えましょうか？」

なぁ～んて、にっこり微笑んだものの、頭の中パニック
すかさずお風呂にお湯を貯め、事務室にスリッパをかりに猛ダッシュ

「母ちゃんどうした？」
「部屋中にかぐわしい臭いが・・・風呂入れるっ」
「任せたっ」

任せるのかよ
始業時間前だなんて言ってらんない状況

婆ちゃん
「ごめんねぇ～・・・迷惑掛けて」

・・・って言っていたけど、風呂から上がる頃には忘れてる
まぁ・・忘れてくれてた方がいいけど・・・
いらないことで落ち込まなくていいもの・・・・
そのまま食堂に誘導し・・・

「母ちゃんどうする？」
「自立組に最初にご飯だね」
「んじゃ、それやったら起こし方する。母ちゃん、体交だけして。ナース来るから」
「わかった。その後部屋片づけるから」
「オッケー」

抜群のチームワーク

されど結局、朝一番のアクシデントから、軌道修正出来ぬまま時間は流れ、業務終了
ゴテゴテに回った一日。
勤務後、二人で一服・・・

「俺ら頑張ったよね？」
「頑張った・・・よね？」

お互いに慰めいたわり合いました（笑）

え？それだけのこと？
いやいや十分でございます
朝のアクシデントは後々まで響きます

何が起こるかわからないのがこの世界
面白いっちゃぁ面白いけど、終わった後にはぐったり・・・

それでも・・・
組んだ兄ちゃんとのコンビネーションが良かったからどうにかなった
空気の読めないバカモンだったらもっと大変だった・・・

「兄ちゃん、どうする？」
「母ちゃん、どうする？」
「母ちゃん、ヘルプ呼んで」
「ありがとう。お願いね」

お互いの気持ちが一つに集中すると、仕事ってやりやすい
昨日は忙しかったけれど、そんなことを思った一日でした。
餌で釣っておいて良かった・・・・・なんて嘘

入力が終わって職場を出たのは１９時半・・・１２時間勤務になっちまった
二日続けて１２時間勤務・・・こんな時もあるでしょ