横になった娘にたくさんの人が会いに来てくれました。
みんなが
「綺麗だね」
と娘のウェディング姿を褒めてくれました。
通夜・・告別式・・・
行なったことは覚えていますが、あまり中身は覚えていない・・
ただ・・式場に入りきれないくらいの方々が
娘にお別れをしにきてくれていました。
遠く沖縄や沖縄からも・・・・
「幸せ者だね。あの子は・・・」
とても苦しかった高校時代
女子高生の制服姿を見るたびに泣いて吐いていたあの頃
そんな時に変わらずに娘と接してくれた中学時代の同級生や
スイミングの仲間達。
それを黙って見守り、サポートしてくれた先生やコーチ
大学に入ってからトライアスロンを通じて
他大学でありながらも、仲間として支えてくれたS大の仲間たち
そして未熟な娘をランニングチームのアシスタントとして向い入れてくれ、
娘のコーチとしても力を注いでくれたAさん
あげればきりがないほど娘に関わってくれた大勢の方たちが
娘にお別れをしに来てくれました。
娘を火葬場に連れて行ってから小さくなるまでの間のことを
私は覚えていません。
ただ・・・気がついたら私の友達が私の脇を固め、
チビが
「お母さん、まだ私たちがいるんだからね」
と涙目で私を叱っていました。
アスリートらしい立派な骨でした。
頭は・・ヒビが入っていて・・・それでもしっかりと形を残していました。
「痛かったね・・・」
事故の大きさを思い知らされました。
小さくなった娘を膝に抱いたとき
まだ暖かい娘は赤ちゃんだった頃のことを思い出させ、
睡魔に襲われました。
きっと娘が
「お母さん、少し寝なよ」
と寝かせてくれたのかもしれません。