昨日一枚のハガキが届きました。
1年遅れの卒業式の案内です。
昨年・・・震災の影響で県内の大学の卒業式はありませんでした。
「ちゃんとした卒業式を見せてあげられなくてごめんね」
と姉ちゃんはメールをくれました。
彼女にとって大学の卒業式はとても重要なものでした。
いじめを受け、高校を辞め、通信制の高校で単位を取得して挑んだ大学受験。
合格が彼女に自信を持たせ、トライアスロンが彼女の人生を変えました。
だけど、彼女の中にはいつも全日制の高校を卒業できなかった悔しさと
私への罪悪感がいつも渦巻いていたのでしょう。
大学の卒業式は辛い過去を捨てるセレモニーであったようです。
全日制の卒業式の日、先輩からの手作りの卒業証書を手にして涙したあの日を
忘れずに、一番いい笑顔で卒業証書を私に渡すことを楽しみにしていました。
送られてきた卒業証書・・・
「なんか味気ないね。」
って苦笑いしてたっけ・・・
遺影を抱いて参加するのはいけないことでしょうか・・・
あの子が出たかった卒業式だから・・・
多分・・・泣いてしまうだろうけれど・・・
卒業式に着るはずだった着物を着て撮った記念写真を抱いて・・・