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テーマ:★ダイビング★(784)
カテゴリ:ダイビング
こんばんは、kbys2です。
kbys2は、北海道人ですが、 北海道のダイビングというと、ご存知の方も多いと思いますが、 「流氷ダイビング」があります。 そうです、あの流氷に穴を開けて、水温マイナス2℃の海中に、エントリーしていくものです。(笑) 何故、あんな雪の降る中でダイビングをしなければいけないの?ってよく聞かれます。 流氷の妖精「クリオネ」を見たいと言うお客様もいるし、流氷の下って、どんな景色が広がっているのか、見たいっていうお客様もいらっしゃいます。 インストラクターの立場でこんな事を言うのもなんなんですが、果たして、こんな理由で、あの過酷な水中にエントリーして楽しめるのかな?なんて思っちゃうほど、厳しいダイビングなのです。(笑) しかし、「クリオネ」を見る為だけでも、この困難なダイビングを経験する価値は十分にあると思います。 「クリオネ」は貝の幼生で、小さい羽のようなヒレをひらひらさせながら、水中に浮かんでいます。見てると、とても可愛いんです。たまんないですよ~。(笑) さて、水中にエントリーするには、十分な準備が必要です。 お客様の立場としては、まず、ドライスーツの準備は必須です。 ダイビング用スーツは、大きく分けて2種類あります。 まず、ウェットスーツ。これは、水着を着けた上に、素肌に密着させるように、足首から首元まで着用させます。保温するシステムは、ウェットスーツと肌の間に入ってきた水を体温で温めてすると言う方法です。つまり、常に水と触れている状態です。 これでは、流氷の下にはエントリーできません。 死んじゃいます。(笑) 一方、ドライスーツは首元、手首、足首を水の浸入を防ぐ為に、完全にゴムでシールする事ができます。 従って、ドライスーツの中は、水で濡れる事がないので、普通に保温用のインナーを着る事ができるのです。 ドライスーツの準備が必須なのは、これで理解していただけたかと思います。 後は、水中でのフリーフローの防止ですね。 フリーフローとは、タンクと、口元に空気を供給するレギュレータを繋ぐレギュレーターホースの繋ぎ目が凍結してしまう事でレギュレーターが勝手にエアーを吐き出してしまい一気にエアーが無くなってしまうものです。 これは、非常に恐ろしい。 水中で、あっと言う間にエアーが無くなってしまうんですから。(笑) 通常のダイビングでは、普通に浮上すればいいんですが、流氷ダイビングでは、頭上に流氷があって、エントリーした穴を見つけなければ、浮上はできません。 ですから、フリーフローを防がなくてはいけません。 タンクとレギュレーターホースのつなぎ目に、アイスダイビング用の特別な凍結防止器具を取り付けられれば、幾分、凍結しないと言われています。 あとは、ダイビング用のフルフェイスマスクでしょうか。 これは、顔の保温の為に使います。5mmほどの厚手の生地でできているもので、目と口元が空いています。 これくらいは、お客様の立場として必要となります。 インストラクターや、ダイビングスタッフは、まず、エントリー用の穴開け、ダイビングからお客様がエキジットして、暖をとる為に必要な簡単なストーブ、凍結しかかったタンクバルブを融かす為の大量の湯の準備。そして、替え用の大量のタンク。 こういった物を準備するのです。 さて、実際のダイビングですが、まず、水に顔の一部が触れた瞬間、「キーン」と、気が遠くなるような冷たさが襲ってきます。(笑) なにせ、水温、マイナス2℃の世界ですから。 しかし、これもすぐ慣れます。(笑) 水中から上をみると、氷を通して光が水中に差し込んできます。 もちろん、通常のダイビングでは、みる事ができない幻想的な光景です。 水面では、流氷って平らな雪原のように見えますが、水中では山が逆さに切り立ったような荒々しい姿を披露してくれました。 お客様の一人が、「クリオネ」を見つけて、いきなり口にくわえていたレギュレーターを外しました。 何をするのかと見ていると、流氷の妖精「クリオネ」を口に吸い込んでしまいました。 皆さんが、もし、流氷ダイビングをする機会があったら、こんなマナー違反はしないで下さいね。 お客様の殆どは、「クリオネ」を見るのを楽しみに全国からいらっしゃっているのですから。 今回は「流氷ダイビング」でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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