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カテゴリ:本とマンガと映像と♪
余り者も嫌だけど、グループに入って自分を繕うのはもっと嫌。 「受け入れられたい認められたい」と、心で叫びながらも中途半端なプライドのせいで クラスで浮いてしまっている高校一年生の主人公「ハツ」。 同じくクラスで浮いている男子生徒「にな川」への、連帯とも友情とも好意ともつかない 微妙な感情。 彼の「もの哀しく丸まった無防備な背中を蹴りたい」・・・・・。 ちょっと張り詰めた空気感が、イジメが始まる一歩手前&恋愛が始まる一歩手前 どちらにも流れそうでドキドキして読めました。 ・・・・そういえば、高校生くらいの時って毛色が違う者を受け付けられないんだよね。 似たようなタイプの者同士が自然にくっついてグループになってたなぁ・・・・ などと、はるか昔の記憶を呼び覚ましちゃったり・・・。 彼女が19歳で芥川賞を受賞した時、社会現象っぽく話題になったのに この本は未読でした。 同時に受賞した金原ひとみ「蛇にピアス」を先に読んで、 「芥川賞・・・もう読みたくない」 状態になっちゃったんだよねー。 ちょっと苦手な読後感でした・・・ でも、先日3年半振りの新作発表ってことでマスコミに登場した「綿矢りさ」さんが 相変わらず可愛かったので(笑)読んでみる気になりました。 「綿矢りさ」というブランドで本を手にした者が言うセリフではないですが、 テレビや雑誌で作者本人の可愛らしさを垣間見てなかったら、「蹴りたい背中」は もっと痛みを感じる小説になっていたのかもしれません。 結構重いテーマを孕みながらも、「可愛い彼女が書いたんだなー」 ・・・・って思っちゃって、サクサク読めてしまいました。 新作、読んでみたいです 書評を読む限り、面白そうだよね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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