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2008年07月02日
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ホッと、心が温かくなるんだけど、でもどこか寂しさが残るお話です。

読書家な楽友、nanaco☆ちゃんが上半期に読んだ本の中で上位に入ると言ってたので

図書館で借りてきました。

          イラストの雰囲気がとても良いです~

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

庭で育てたレモンの木からレモネードを作り、針仕事で暮らしている「おんなのこ」。両親は最初からなく、車も運転できる古びた「お皿」と住んでいる―。仕事で訪れた街で道に迷い、帰れなくなった新聞記者の「私」は、客として彼女たちにもてなされることになるのだが…。けっして変わらないものが存在し続ける、そんな場所で出会った、小さな女の子との、いっぷう変わった長い長い友情の物語。



可愛らしく夢のある童話なんだけど、大人が読んでも充分楽しめます。

っていうか、大人向けと言ってもいいかな・・・。

登場するのは、主人公の普通の「女性」。

永遠に9才の小さな「おんなのこ」。

そして、過去のある「お皿」・・・・・。

わぁ。改めて書くと、おとぎ話や絵本に免疫の無い方には突っ込みどころ満載だな 大笑い雫

「お皿」は女性で、手足もあって車の運転までしちゃうんだよwww

短いお話だし、語る言葉もシンプルなんだけど、ハッと胸を打たれたりしました。

特に「お皿」の語る言葉は深いです。

「私たちをほんとうにしばるのは、苦痛や災難や戸棚ではないのよ。
幸福な思い出なの。」


そして、彼女は思い出にしばられるつもりがなかったから

自分のあたえられていた場所から飛びだしたの。

そのくだりを読んだあたりから、グッとお話にひきこまれました。

実はそれまで、故・氷室冴子さんの「シンデレラ迷宮」のシリーズみたいに

別世界に紛れ込んでしまった「女性」に、何か暗い裏があるのかしらん・・・・

・・・なんて深読みしてたんだよねー。

なんてったって、ドロドロした小説も書く作者さんだし(笑)

「女性」と「おんなのこ」に友情が芽生えてからは素直に面白いです。

「おんなのこ」の住んでる世界は、ネバーランドとは違ってほのぼのしてるんだけど

読んでて私は「ピーターパン」を思い出しました。

ああ、読後感がちょっと寂しいってのも似てるなぁ。。。

ネバーランドから帰ってきたウェンディーが大きくなってからの話を読んだ時、

その寂しさの原因がわかったんだけど・・・・・。

だって、ウェンディーは大人になってるのに、ピーターは子供のままなんだもん。

同じ時を過ごせないって、どちらにとっても残酷なことだよね。

深い想いがあればあるほど、切なさが増しちゃいます。

この本にもそんな切なさが内包されています。

・・・・・私は、そういう切ない話は好きですぽっ

       この「おんなのこ」が主役の本もあるんですね



・・・・さて。

しみじみと本のレビューなんぞを書いてますが、

実は今、筋肉痛ですごいことになってたりしますwww

昨日から始めた例のアレ(笑)腹だけじゃなくて、やっぱり全身運動なのね大笑い雫

意外なことに、腕の筋肉痛が一番ヒドイです~。







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最終更新日  2008年07月03日 14時39分42秒
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