納棺
姑の亡くなった次の日の朝。そう、4時間くらいしか寝てないわけですが、寝てないからって休むわけにはいきません。この日は夕方に「納棺」が予定されていました。が、予定時刻よりかなーり前、そう、朝っぱらからなんと葬祭会館の方がやってきました。な、なにごと昨日の時点で遺体がかなり膨らんでいたのはわかっていたのですが、あれからさらに膨張したらしく、予定していた棺桶にはすでに入らない状態で、もう一回り大きい棺桶に変更し、今すぐに納棺してもよいかという承諾をもらいに、朝からわざわざ自宅までやってきたのでした。ドライアイスをいっぱい入れてもらったのですが、それでも、追いつかなかったらしいです。お湯の中に浸かっていたからなのでしょうか・・・。とにかく、すぐに納棺してくださいとお願いしました。夕方、本来の納棺の時間に、もうすでに棺桶に入った状態のところを見たのですが、なんと・・・棺桶がゆがんでいました。蓋と本体が、合わなかったのです。棺桶がゆがむほどの力で人の体が膨張するという事実にただ驚くばかりでした。震災時、棺桶が足りなくて、棺桶に入らない状態の多くのご遺体があったことを思い出しました。棺桶に入れてあげたくても入れてあげられない、寒い遺体安置所にご遺体を置いたまま、避難所に戻らなければならなかった多くのご遺族たちはどんなに辛かったことでしょう。この日、オットとオットの弟は、母親との最後の夜を一緒に過ごしたいと、会館に泊まることになりました。この夜、私は2時間しか寝れないことになります。なぜかって大事な登場人物がこれまで出てきてないことにお気づきでしょうか。そう、本来の喪主、舅です。自分の奥さんが亡くなったことを理解できない舅と、この晩私は一緒に過ごすこととなりました。