ナメタガレイの煮付け
今年が最後かも…と、ここ数年、大晦日に思っている。両親が80を超えてからだろうか。先日ナメタカレイの煮付けと、たらこと糸こんの煮物を作り実家に送った。本来は実家の母が大晦日に作っていたもの。もう、作れないだろうから逆輸入みたいだが私が作って送ってみた。見て、味わって思い出すかなあ…毎日、コロナで亡くなった方の人数の発表を目にするからか、死を考える機会が否応なく増えている気がする。親から電話が来るたび出るのが億劫で、いやいや出るものの切ったあとにああまた自分の時間が減ってしまったと思ってしまう自分が怖くなったりする。課題山積みの実家のことを考えると、早くこの煩わしさから開放されたいと思う反面、電話が来なくなったら来なくなったで何かあったんだろうか、と考えに考え具合が悪くなったりする。もし今親が倒れたら、今コロナにかかったら…来年はうさぎ年。両親共に年男年女だ。おそらくそう遠くないうちに、色々な判断を迫られる場面が次々やってくるだろう。その時に、後悔しない判断ができるだろうか。親の気持ちを慮りつつ、自分の家族を守ることができるだろうか。そんなことを何度も何度も考える一年だった。ああなんだか重い…こんなことばかり考えてしまうのも更年期だからか。あ〜なんだかこんなことばかり考えてたね、あの頃。なんて来年の大晦日にぷっと笑えるようなちょっと明るい年になるといいなあ。