ついに電話が毎日に
金土日月金日月、そして今日火曜日。実家の父からの電話がヒートアップしている。父のストレス軽減と、母の生活に少しでも刺激をと思い、話し相手になっているものの…さすがにもう話題がない。もう、天気の話題しかないもんね。たいてい、父が今日の出来事を話し、途中で母に変わる。今日は美容院に行き、カットしてもらって、帰り店を出たところで転んだらしい。幸いちょっと休んだら大丈夫だったようでとりあえずホッ。私「今日は美容院行ってきたの?」母「行ってないよ。」父「行ったべ!」※電話の後ろから言う私「帰り転んだんだってねえ」母「転んでないよ」父「転んだでしょ!」※電話の後ろから言う私「昨日はデイサービス行ってきた?」母「デイサービス?行ってない」父「行ったべ!」※電話の後ろから言うこんな調子で母の言うこと言うこと、その度父から訂正される。母は記憶にないので戸惑う。この繰り返し。毎日毎日こんな会話、何の意味があるんだろう。父はなんとか母の記憶を呼び戻したいのかも知れないが、母にとっては苦痛の電話なのではないだろうか。私も何かもっと母が気分良く話せるような話題を提供すればよいのかもしれないけど、なんせ毎日のように電話くるからもう話題もないし、どうしても今日の出来事などの質問になってしまう。それも、かかってくるのは決まって夕ご飯の時間。今夕ご飯だよ、と言っても父はお構いなし。まあ、後で電話のために時間を取られるより何かしながらのほうが効率的でいいと思うようにしている。電話の後は色々考えてしまうので、どんよりした気持ちになる。あ〜もう嫌だ、私も苦痛だし、母も苦痛なのではないか?満足してんのは父だけなのでは?もう、2回に1回は居留守使おうかな…などと風呂に入りながら考えていた。ふと思う。昨日今日のことを聞くから母は答えられないのではないだろうか。昔のことを聞いてみたらもしかしたら何か思い出して話してくれるかも???今度電話がきたらちょっと試してみようと思う。今度って…たぶん明日か(笑)ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 [ 長谷川 和夫 ]認知症の親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本 [ 榎本睦郎 ]週刊ポストGOLD 実家とお墓 すべて解決! [ 小学館 ]