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テーマ:介護・看護・喪失(5303)
カテゴリ:長男長女夫婦の苦悩
母の症状が突然ひどくなり、
徘徊していなくなって家族皆が青ざめた時、 見つけてくれたのは首都圏から旅行で 訪れていたと思われる若い女性二人組でした。 私はその時仕事で、 保護された後で父から聞いた話です。 警察から母を保護したとの連絡が父にあり、 父が現場に駆けつけると、 若い女性二人組と、 駆けつけた包括支援センターの職員と 警察がいたそう。 「私達が見つけました。 よろよろ歩いていたので声をかけたのです。」 と若い女性二人組が言ったとのこと。 ちゃんとお礼はしたの? 私が聞くと父は、 「それよりあの女たちは マスクをしていなかった! コロナに罹ったらどう責任取るつもりだ!!」 と、すごい剣幕で怒っていました。 まさかお礼しなかったわけではないとは 思いますが、 ああやっぱり父はこういう思考回路なんだと 再確認する出来事でした。 もしこの二人組の女性たちが 見つけてくれなかったら、 母はどうなっていたでしょう。 近くには交通量の多い国道が走り、 線路もあるし海もすぐそば。 最悪の事態もなきにしもあらずです。 確かにコロナのことも気にはなりますが、 それよりもっと大変なことに 巻き込まれたかもしれません。 見つけてくれた女性たちの連絡先もわからず、 それっきりになってしまったのですが、 その場にいたら後日御礼と菓子折りでも 渡したかったと悔やまれました。 「なんで連絡よこさなかったの!」 と父に聞くと、 「包括支援センターのやつらから すぐ娘さんに連絡しましょうと言われたが、 娘は仕事をしていて迷惑かけるから かけないでくれ、と頼んだ。」 と、誇らしげに言われました… どうでもいいようなことで大騒ぎして 電話よこすくせに、 肝心な時に連絡よこさず…逆だよ!! 駆けつけてくれた包括支援センターの方々や、 介護認定をしてくれた役所の職員、 各所との調整をしてくれた妹、 みんなみんな感謝してもしきれないのに、 父の頭にはこれっぽっちも 感謝の「か」の字も感じられません。 むしろ、あいつら呼ばわりです。 こんな親をもって、 恥ずかしやら情けないやら。 もしかしたら娘の私にも、 そういうところがあるのでは?と思うと 怖くなる… もう、父は今さら変わらないだろうけども、 せめて自分は人に対する感謝の気持ちは なくさないようにしようと思うこの頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.24 12:57:49
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