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想い出は心の宝石箱に。。。

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2020.11.01
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カテゴリ:テレビドラマ
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 皇子が今はまっているテレビドラマ、​オスマン帝国外伝​


      


​​
​​​ ​スレイマン1世​には、先皇后マヒデヴランとの間の子ムスタファ皇子と、

 現皇后ヒュッレムとの間の子、メフメト・セリム・バヤズイト・ジハンギル皇子

 という、5人の男の子がいました。​​​


 メフメトは病死、ジハンギルは病弱ということで、後継者争いは後の3人。
   

  



​​​ そんな、​皇位継承争い​展開の中で、異母兄弟の長兄ムスタファを慕う

 バヤズイトとジハンギルが、彼に尋ねます。

 ( 兄さんが、皇帝につくことがあるとしたら、僕たちの事を殺すのか?)

 と。

 ムスタファは笑いながら、

 ( もし、皇帝になるチャンスがあったとしたら、二人で是非自分を支えて

   欲しい。)​​


 と、二人の疑いをにべもなく否定したのでした。


​​ そして、病に倒れたスレイマンの寝室で、仇敵ムスタファとヒュッレム

 激しく言い合いになります。そのヒュッレムが言った最後の言葉。

 ( 貴方と私は、決して同極には立ちえない。もし、そういうことがありえると

   すれば、それは貴方が私の子であった時だけなのです。)​

 

 ​​​​​ 
Muhteşem Yzyıl 101. Blm Fotoğrafları

​​​​​​​​​​ テレビドラマを見た時、どうしても​腑に落ちなかった​、その二場面の

 会話が​オスマントルコ英傑列伝​を読むことによって、わかりました。


             


 それはオスマン家に、王位継承争いの芽をつむ​兄弟殺しの法​が、15世紀

 中頃メフメト2世によって制定され、​150年の間​オスマン家のならわしと

 なっていたと。

 これによって兄弟間には、恒に殺されるという恐怖感を抱えていたことは、

 容易に想像できます。
 
 奴隷の身分からスレイマンの寵愛を受け、皇后にまでのぼりつめた​ヒュッレム​
 
にとり、前妻とその子ムスタファを抹殺しなければ、ムスタファが皇帝についた

 時、子供を含めて自分が殺害されるのは、過去のオスマン家の歴史をみても

 明らか。


 ムスタファ抹殺の数々の謀略は、スレイマンに彼を処刑させるという、悲劇を

 もって完結。

 登場する人物の中で、唯一善人で信義の男、ムスタファ。そして​イケメン​

 のムスタファの処刑死は、ファンにとってショックだったようです。

 わいのおくさまも

 ( も~~、見る気がしない!! )


 と、怒り狂っていました。
 
​​​​​​​​​​

  

 
 それもそのはず、ムスタファ役を演じたMehmet Günsür メフメト・ギュン

 スーシュ、もとはモデルさん。
​​​​​​​

 
 さてさて、日本の歴史上においても政権を奪取す為に、兄弟を殺害した例は

 いくつもあります。

 例えば、
    中大兄皇子( 天智天皇 )と大海人皇子

    源頼朝と義経

    織田信長と信行

    徳川家光と忠長


 自分の権力基盤を脅かす者を、血縁者でも排除しようとする気持ちは、万国

 共通。人間の欲の深さと愚かさを、痛感します。

      



 しかし、法律で許された権利として、​兄弟殺し​があったという点が・・

 現役時代皇子が多くの国を出張訪問し、もっとも理解出来なかった​イスラム​

 の世界・文化と、同じものがありますね。


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Last updated  2020.11.01 13:05:21
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